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この関係が続いて1ヶ月が経った
学校内の女子たちの風の噂もあったけど
いくつか二宮君についてわかったことがある
その1、ハンバーグが好き
その2、ゲームが好き
その3、野球が好き
その4、ドラマよりバラエティが好き
その5、外に出るのは好きじゃない(だからデート禁止なのかな…?)
それでもなお
初佳「関係に進展無し、まぁわかっちゃいたけどね。」
「うん………。」
潤「でも別れ話はしてないんだろ?それに関係が口外禁止とは言え、そんだけ人気のあるヤツなら女子との噂話の一つや二つ嫌でも聴こえてくるだろうに、それすらも無い。」
「だからまだ頑張れる…。」
初佳「ホンット初恋は盲目ね…、アタシだったらぶん殴ってる。」
潤「まぁもしそれでAが泣くんなら俺も初佳も黙ってねぇけどさ、この先どうするかなんて俺らが決めることじゃねぇし。そりゃ二股とか掛けてたって話が聞けりゃ即止めさせるけど。」
「今度は野球覚える……。」
潤「ん(笑)、俺が教えてやるって。」
・
・
両想いになれるかどうかすらも忘れるほど
ただ 必死だった
こんなにも夢中になるなんてことも 初めてだったから
思いつく限り
彼の好きそうな話題とか食いつきそうな事とか探して
「二宮君!先週駅前にオープンしたハンバーガー、買って来たから食べよ?」
和也「あ〜、俺今腹いっぱいなんだよね。」
「ね、このゲームなんだけどさ…。」
和也「それ俺専門外だから。」
「こないだのバラエティーでさ…。」
和也「あ、そん時母ちゃんに別の番組占領されて観てない。」
そんな私の努力も虚しく
ことごとくかわされる塩対応………
それでもいつか
振り向いてくれるんじゃないかって信じてた
だけど
終わりを告げる 平凡だと思った平日
その日も変わらず
皆から押し付けられた雑用をこなしていた日
今日も放課後、次は好きだと言っていたアーティストの話をしようと思っていた。
ふと見えた
職員室に資料を届けに行ったお昼
すれ違い際に二宮君の担任の井ノ原先生が落とした
一つの 彼の秘密。
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作者名：千也 | 作成日時：2016年6月12日 19時
