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懐かしい
すごく 冷たい沈黙
だけど"あの時"と比べたら
全然 怖くないの。
・
藤堂「あの…えっと、その、ごめん。言葉の意味がよくわかんないんだけど……。」
嘘。
でも 予想通りの返答
「二宮和也君。」
ピク、とほんの
ほんの少しだけ彼の反応を伺えた。
・
藤堂「ニノミヤ…君、…は知ってるよ。女子の間ですごく有名だし、学年次席辺りにいるのを成績表でよく見るし。でも彼とはクラスが違うから、僕と接点は無いけどね。」
初佳「接点が無いのに、こんな場所にそこそこ屈強な多勢控えて呼び出しかけて、事故に見せかけた集団リンチを行ったなら尚更酷いわね。」
潤「あ、どうも〜。元ここの学校の卒業生です♪安心してください、ちゃんと手続き終えてここに来てますから。」
屈強…とまではいかないけど
むしろそっちよりも正直"強力"な2人が
私の後ろに控えてた。
潤「おまけに俺と彼女はここの超絶厳しい上下関係で有名な部活、野球部と茶道部のOBOGな訳で?君の親のコネ?みたいに先輩の権限を使わせて頂いた結果?有力な情報を多々入手できたってことだよ。」
初佳「聞いたわよ〜、モテるニノミヤ君に嫉妬してちょっとでもカッコ悪くするように制服ボロボロにしようとしたんだって。」
潤「そんなボロボロの姿を学校で見せようとして『裏は暴力を振るう危険なオトコ。』なんてレッテル貼ろうとしたんだってな。」
「そんな……!!裏で危険なことしてんのは自分じゃない!!」
藤堂「第三者の目撃情報があったのはたとえ認めても、僕が主犯になってやったって言う証拠は無いだろ?その集団の中にはニノミヤ君と同じクラスの奴らもいた。いくら僕が理事長の息子だからって、接点の多いそいつらの方が疑われる可能性が高い。」
「それはその集団の中にいた人たちから改めて訊く。どうせ貴方が二宮君と会ってたことへの証拠はちゃんとある訳だから。」
藤堂「へぇ…それは何?」
「わかるでしょ?タイピン。
それ、二宮君が持っていたものだよ。」
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作者名：千也 | 作成日時：2016年6月12日 19時
