【HQ】稲荷崎に-宮 侑-

転入生２１ ページ23

*



Aside




侑「その呼び方…！」




あぁ…なにもかも思い出した




侑が言葉を選びながらしゃべってるのを聞き、思い出した




私の記憶がなくなったとき、医者に言われたことがある




【大切な人と出会えたときが記憶が戻る時】




大切な人？小さいながら不思議に思った




高校生に上がり、大切な人の意味がわかった。




今まで付き合った人も２、３人はおる




でも、どの人も記憶は戻ってこない。




赤葦にフラれたときも…




赤葦「…俺じゃなかったみたいだね」




そう言われて別れた。赤葦は自分のワガママと言っていた




でも、それは違う。それだけは確実言える




ありがとう京治









私の大切な人＿＿＿＿＿＿＿＿









,








目の前にいたよ＿＿＿＿＿＿＿＿




侑「お、おい？！だ、抱きつくな！///」




A「アツムちゃん…」





侑「な、なんやねん」





A「私の大切な人…アツムちゃんだったみたい」




侑「…なんやそれ」





A「医者に言われた。私の記憶が戻るときは、貴女にとって大切な人が現れた時って」





侑「…なん、やそれ。そんな小説みたいな話」




A「ホンマ、小説みたいやな。…でもな」





思い出したんよ





小さい頃、侑達の後の公園に抜け道があって、そのに三人の秘密基地！っていって遊んだこと






私が転んで泣いてるのを二人が涙流しながら戸惑ってたこと





ピーマン食べられなくて、侑と一緒にばぁちゃんに怒られたこと





侑「…そんなんあったな」





A「他にもあるで。遊ぶのに夢中になって夜になって帰ったとき治が不安で泣き出したとか」




侑「あったな…そのあと３人とも泣きながら家に帰ったらおかん達が怒るに怒れんくてってことも」




A「…懐かしいな」





侑「ホンマやな」





A「私が突然東京に行くことになったときも二人ともピーピー泣いてたのも思い出した笑」





侑「鼻水垂らして泣いていたやつがなに言うとんねん笑」




A「…ホンマ、懐かしい…」





侑「…なぁ、これも覚えてるか？」





A「…？なに？」








、









侑「帰ってきたら結婚しようなって」




A「！…そんなん言ってたっけ」





侑「結婚しようななんてどこで覚えたんやろな。…まぁ結婚はいずれにせよ」








A、俺と付き合ってくれへんか________






A「うん」

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