イロンナセカイ (ページ43)

今日:5 hit、昨日:12 hit、合計:14,022 hit

次の学校の日ページ43

SN side

『おはようございます』

SN「おはよ～！」

結局今日も一緒に来れなかった。

朝、寝坊して、急いで準備して、走ってきたらまだ誰もいなくてビックリした。

急ぎすぎて逆に早く着きすぎちゃったみたい。

いつも僕たちの横で自習しているAちゃん。

その準備をしている時に気づいた。

SN「あっ、それ…！」

『へへへ、つけてみました！どうですかね？』

SN「そっか、筆箱につけるのもいいな。」

SN「ほら、僕の！」

『あ、リュックにつけたんですね！』

なんて、この間買ったキーホルダーの話で盛り上がった。

お揃い…！

お揃いって、いいね！

恋人同士が着る、ペアルックっていうのもこんな感情を抱かせてくれるのかな。

放課後。

玄関までAちゃんと一緒に来たんだけど、様子がおかしい。

『私、用事ができました。なので、これでっ』

そう言って走り去ってしまった。

1人で帰るのいやだなぁ…

待ってよう

Aside

下駄箱を開けたら、手紙が入ってた。

中身を読んでみると、

［校舎裏に来てください］

と、書かれていた。

私はとっさにソヌ先輩に別れを告げ、校舎裏に急いだ。

差出人は誰だろう。

何をしたいんだろう。

校舎裏に行くと、人影が見えた。

『ごめんなさい、私のこと、呼びましたよね、』

「呼んだよ。」

『ジェイク先輩…？！』

なんと、ジェイク先輩だった。

JK「…話が、あるんだ。」

JK「僕は、初めてみた時から、君のことが…す、好きだったんだ！」

『へ、？』

JK「返事はいらない！ただ、これを伝えたかっただけだから」

『そう、ですか』

『気持ちだけ、受け取っておきます！ありがとうございます！』

JK「…それは、振られたってことでいい？」

振ってはないけど、受け入れたわけでもない

『その中間、です』

JK「…そっか、、いきなり言われてもあれだよね、ごめんね、！」

『で、では、私はこれでっ！』

そういってすぐにその場を離れた。

好き

その言葉を浮かばせるたびにドキドキする。

この言葉はまさに、魔法だ。