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_第3話_ ページ3

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 「クラピカ、大丈夫か?」
 「触るな!」



 肩に手を置こうとしたリーダーの手を振り払い、距離を置く。
 拒絶したオレを見て、奴らは驚いた顔をした。


 一体どういうことだ? 夢か?
 にしては微かに感じる風も匂いも音も、奴の手を振り払った時の感覚も、やけにリアルすぎるではないか!



 「能力が発動していないのか?」
 「いいえ、しているはずよ。クラピカ、私達が分からない?」



 パクノダは少しかがみこみ、オレと目線の高さを合わせようとする。
 どうやらオレも、17歳ではなく少し若返り身長が低めなようだ。
 他のメンバー達も、様子を見にゾロゾロと集まってきている。



 「今は……いつだ? クルタ族は、どうした?」
 「おかしいわね……発動した感覚はあるんだけれど」
 「今は1994年9月24日。クルタ族はまだ無事だが、交渉は失敗した。だから流星街がクルタ族を報復する前に止めようと話し終えたところだ。パクの能力がちゃんと働いているなら、お前も見たはずだろう」



 あぁ、見た。
 外に出ていたクルタ族の1人が、理由は分からないが流星街の者を傷だらけで連れ帰り、治療を促したが結局亡くなってしまった事。
 クルタ族のその人は、後を追うように自害した事。
 流星街が報復対象をクルタ族に向けた事。
 オレがそれを知り、当時は理由などなかったが止めたくて、蜘蛛のリーダーに頼み込んだ事。

 コイツの言ってるいる事と映像は一致している。
 それに、1994年? クルタ族が襲われた年と同じ……5年前じゃないか!



 「かなり混乱してるみてーだな。今までこんなことあったっけか?」
 「ないね。初めてよ」



 眉なしとチビ。
 眉なしの方は声が少し高いような気もするが、電話越しで話したことのあるやつだと察する。


 どうするべきだ?
 5年前ではあるが念もすでに習得している。殺せるか?
 いやしかし、同胞たちはまだ生きている。
 ここでコイツらを殺しても、報復に行こうとしている流星街の奴らを止めなくちゃならない。

 コイツらはそれを止めようとしてくれている。
 いや、のちのち緋の眼を欲しがって報復に手を貸すかもしれない。
 その可能性があるなら今のうちに……。


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ジユウジン(プロフ) - 雲英〜キラ〜さん» 心の中の一人称は「オレ」らしいのでそうしたのですが、やっぱり「私」の方がクラピカって感じしますよね…。主視点クラピカだとどうしても「オレ」ばかりになってしまうので、もし心の中の一人称も「私」に変更した方が良ければもう一度コメントお願い致します (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
雲英〜キラ〜(プロフ) - クラピカの一人称は私じゃないですか? (2020年2月12日 23時) (レス) id: ed9f823896 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジユウジン | 作成日時:2020年2月6日 17時

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