＿第４話＿ ページ4
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そして１か月後。
私は仕事を後輩に引き継ぎ、辞めてきた。
ロイとユノンの話をしようとすると、いつも話を逸らしていたので、ロイはあまりユノンのことを好いていないということが分かった。
まぁ神が知らないような人を受け入れるというのは難しいんだろうな。
私的には仲良くしてほしいし、ユノンに隠し事をしているのは嫌なので、できればロイの存在を明かしたいんだけど……。
ロイがそれを拒んでるし、仕方ない。
「私飛行船乗るの初めて！」
「そうなの？ユノンの世界での移動手段ってなんだったの？船とか？」
「空の移動は飛行機だよ。ジェット機の大勢で乗れるバージョンみたいな感じなの」
「便利だね！？」
ユノンの世界ではいろんなことが発展しているらしく、携帯もガラケーではなくスマホと呼ばれるものが主流になっているんだとか。
私も滅多に遠出をしなかったので、飛行船の旅を楽しみ、あっという間に天空闘技場へと着いた。
「たっかぁ……」
「原作から5年前だし、6歳か7歳のキルアがいるかも！イルミとかヒソカにあえるかなっ」
「あ、待ってよユノン！」
私が上を見上げて天空闘技場を見ていると、ユノンはそそくさと中へと入って行ってしまった。
私も急いでその後を追う。
お昼時で出入りが激しい時間だったためか、かなり混雑していてなかなか追い付けなかった。
なるべく人が少ないところをかき分けてなんとか追い付こうとする。
その時、ドンっと人にぶつかってしまった。
「いったたた……」
ぶつかった反動で私が尻餅をつき、相手は私を見下ろしていた。
見上げて謝罪をしようと思ったのだが、その姿に驚いてしまい言葉が出なかった。
闘技場には個性強い人がいると聞いてはいたけどこんなピエロみたいな恰好してる人がいるとは思わないじゃん、どこのサーカスから脱走してきたのよ！
「大丈夫かい？♧」
「あ……はい、すみませんでした！」
「うん、謝罪は大事だね♢ 気を付けるんだよ」
相手から声を掛けられすぐに謝罪をすれば、手を差し伸べて立たせてくれた。
そのあとすぐにピエロはどこかへと行ったが、私はユノンを見失ってしまったので他の人の邪魔にならないよう、壁の方へと移動した。
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月25日 22時
