_第1話_ ページ1
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仕事を終え、家に帰宅。
玄関に近づこうとした時、目の前に何かが落ちてきた。
「ひっ……!」
人!?
どっから、え、死ん……!?
「いってて……」
「生きて……る? だ、大丈夫ですか!?」
目の前に落ちてきたのは同い年くらいの女性だった。
上から降ってきたのに怪我はしていないらしい。
「あの、ここは?」
「私の家ですけど……」
そう言うと女性は周りを見回した。
私もだが女性もかなり困惑している様子。
「えーと、なんの御用で……」
「いや、御用っていうか、えぇ?」
このまま外で話すわけにもいかないし、危険性も感じられなかったので、家の中へと案内することにした。
「私はAです。貴方は?」
「ユノンです! っていうかなんですかこれ! すごい! 全部ハンター文字で書いてある! こ、これ見てもいいですか!?」
「は、はぁ……どうぞ?」
本の表紙を見て、目をキラキラさせながらひとつ手に取り、ペラペラとページを捲っていく。
その間にお茶を準備しテーブルに置いた。
「すごいですね〜!あ、Aさんの推しキャラは誰ですか!?私はアダルトリオ!」
「一体なんの話を……」
女性が席につき、私も対面に座る。
「え?だからHUNTER×HUNTERの話ですよ!ハンター文字の本を書くくらいなんだから好きなんじゃないんですか?」
「はんたー、はんたー?本を書いたのは私ではありませんし、ハンター文字は世界共通語なので、使えない人の方が少ないかと思うんですが……」
「え?」
え?はこっちのセリフだって!
はんたーはんたーって、ハンター協会内の組織かなんかかな。
そうだとして、なんでハンター文字使ってるだけでハンターのファンみたいな反応されてるんだ!?
ハンターなんてまだ1度も見たことないっていうのに!
「あ、あの地図ってありますか?」
「ありますけど……」
「見せてください」
学生時代に使っていた教科書を開き、世界地図を見せる。
すると女性は頭を抱えてブツブツと喋りだした。
「うそ……でしょ? 私、トリップ……成功したの!? ただ試してみただけなのに、いきなり成功!? どうしようヤバくない? テンションバカ上がりなんだけど!」
な、なんだろうこの状況……。
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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月25日 22時