＿第２話＿ ページ2
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しばらくして、目を赤くした父と母が入室してきた。
｢ジユウジン……｣
｢お母さん、お父さん。おかえりなさい｣
この場所は自分の家ではないが、「ジユウジンのいる場所が家だ」と、父が言ってくれたので、お見舞いに来てくれた時はいつも言っている。
父は母の腰に手を添え私に近づき、私の手を2人が握って微笑んだ。
｢……産んでくれてありがとう。愛してくれてありがとう。見捨てないでいてくれてありがとう。ありがとう。たくさんありがとう｣
ごめんなさいは言わなかった。
尽くしてくれた2人にその言葉は失礼だから。
それでも心の中では、感謝をしつつも謝罪しかできなかった。
こんな体で産まれてごめんなさい。
お金と時間を消費するだけのゴミに産まれてしまってごめんなさい。
2人の邪魔者になってしまってごめんなさい。
何も返せなくてごめんなさい。
こんな奴が幸せになってごめんなさい。
両親は声を震わせながら色んなこれからのことを話をしてくれた。
旅行に行こうと、遊園地に行こうと、ショッピングをしようと、そういってくれた。
それでも時間が過ぎていくにつれ、だんだん体に力が入らなくなってしまった。
座ってすらいられなくなり、完全に横たわった。
そろそろ最後の言葉を残しておいた方が良さそうだ。
両親にはたくさんの感謝を述べた。
言い残したことはなんだろうか。
あぁそうだ、これにしよう。
｢冨樫続き頼む｣
もう読めないが。
そうして私はこの世を後にした。
数秒後、体が動いた。
あれ、生きてる？
以前より体が軽い。
目を開いてみれば周囲は瓦礫の山。
そして少し離れた所で、瓦礫に座り本を読んでいる人物、クロロ＝ルシルフル。
なぜ。
その疑問と同時に頭の内側から叩かれたかのような痛みが走る。
視界がグラつき、私の体は地面に倒れた。
誰かの呼び声と近づいてくる音を聞いて、私は意識を手放すことになった。
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カナ(プロフ) - この作品大好きで何度も読み返してます。また更新されるのを楽しみにしてます！ (2020年8月29日 11時) (
レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - koyuzuki0627さん» 幻影旅団の夢小説いいですよね！私も好きでついつい書いてしまいました笑 残念ながら、今回はチートにならないかと思います…。まだ確定ではないので、様子を見つつ変更するかもしれません！更新遅くなってしまいましたがこれからもよろしくお願いします！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
koyuzuki0627(プロフ) - 幻影旅団の夢小説は特に好きなので嬉しいです!!主人公がチート系が好きだし系統もまだわかってないしでチート的に成長して欲しいです更新楽しみに待ってますよ〜おきにいり登録もしました(*⌒▽⌒*) (2020年1月21日 20時) (レス) id: a9af658367 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - 時雨さん» 閲覧と指摘ありがとうございます！申し訳ございません、�爛Ε凜�ー�瓩世隼廚辰討泙靴拭帖Ｊ拔�不足でした、すぐ直します…！教えて下さりありがとうございます！これからもどうかよろしくお願いします (2020年1月19日 13時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 小説楽しく読ませていただきました！更新がんばってください！10話で誤字があったので、報告させていただきますね？ウボォーの名前がウヴォーになってましたよ(*´･ｖ･｀) (2020年1月15日 23時) (レス) id: 00088783ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月25日 16時
