＿第17話＿ ページ17
.
うし、これでいいか。
日本語で書いて見つかっても読みづらくしたのはいいけど……私が記憶喪失になって日本語忘れたりしたら大変だね。
書き終えたノートを秘密基地に隠し、やっと眠りについた。
傍で誰かの気配を感じて飛び起きる。
「フェ、イか……びっくりした」
「油断しすぎね。絶解く前に気付くの普通よ。あと気づいたらすぐ構えなきゃダメね。ささと準備して来い。修行するよ」
「は、はい……」
……こわ。
フェイが部屋からいなくなったのを確認し、動きやすい服に着替える。
まだ眠いが早くしないとフェイに拷問の実験台にでもされるかもしれないので急ぐ。
過去にされたことはないがされそうになったことはあった……。
「おはようA」
「シャルおはよー。……あれ、フェイは？」
「……後ろ」
シャルに後ろを指さされ振り返ってみれば絶をしたフェイがいた。
さっき油断するなと言われたばかりなのにもう後ろをとられてしまっている。
さすがに油断のし過ぎなのか、フェイは微かに怒っていた。
「……ごめんなさい」
「おにごこするね。ワタシに捕まるごとに爪剥ぐ」
爪剥ぐと真面目な顔で言われ、想像しただけで体が震える。
「フェイ！ それはやりすぎだろ」
「Aの戦闘力は予想以上に落ちてるね。それくらい賭けなきゃ元に戻らないよ」
「だからって……」
「ならシャルはワタシより先にAを捕まえる事ね。シャルが先に捕まえられたら見逃してやるね」
フェイの速さは旅団の中でもトップだ。
そのフェイよりも速く私を捕まえるってなると、シャルにとってもいい修行になりそう。
それにいくら私でも意識してれば1人から逃げ切るのはできる。
シャルもいるならちょうどいいと思うな。
「でも怪我を負わせるのは……」
「いいよ爪くらい。どうせ元に戻るしさ。そもそも捕まらなきゃいい話なんだし！」
「そういうことね。制限時間はとりあえず10分ね。Aが逃げ切るか、Aの動きを完全に止められたらそこで終わりね」
軽くルールを決め、鬼ごっこが始まった。
ちなみにシャルに捕まった場合、自分の似顔絵を描いて広場に貼るだそうだ。
……シャルは私のメンタルを潰したいらしい。絶対逃げ切ってやる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナ(プロフ) - この作品大好きで何度も読み返してます。また更新されるのを楽しみにしてます！ (2020年8月29日 11時) (
レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - koyuzuki0627さん» 幻影旅団の夢小説いいですよね！私も好きでついつい書いてしまいました笑 残念ながら、今回はチートにならないかと思います…。まだ確定ではないので、様子を見つつ変更するかもしれません！更新遅くなってしまいましたがこれからもよろしくお願いします！ (2020年2月2日 16時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
koyuzuki0627(プロフ) - 幻影旅団の夢小説は特に好きなので嬉しいです!!主人公がチート系が好きだし系統もまだわかってないしでチート的に成長して欲しいです更新楽しみに待ってますよ〜おきにいり登録もしました(*⌒▽⌒*) (2020年1月21日 20時) (レス) id: a9af658367 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - 時雨さん» 閲覧と指摘ありがとうございます！申し訳ございません、�爛Ε凜�ー�瓩世隼廚辰討泙靴拭帖Ｊ拔�不足でした、すぐ直します…！教えて下さりありがとうございます！これからもどうかよろしくお願いします (2020年1月19日 13時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 小説楽しく読ませていただきました！更新がんばってください！10話で誤字があったので、報告させていただきますね？ウボォーの名前がウヴォーになってましたよ(*´･ｖ･｀) (2020年1月15日 23時) (レス) id: 00088783ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月25日 16時
