＿第７話＿ ページ7
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あれでいいか。
俺は自販機の前に立っている女に狙いを決めた。
コインを足元に転がし、その隙に財布に入っていた飛行船のチケットを盗み取る。
その後すぐ視線を感じた気もしたが、誰も止めに入るわけでもなかったので知らないフリをしておく。
天空闘技場行きか。これならパドキア共和国で途中下船すればいい。
4日後、貴族内で行われるパーティーがある。
親睦を深めようと銘打っているが、実際は主催者が掘り出したという宝石のお披露目会のようなものだ。
今回の狙いはその宝石。
先にマチとシャルナークが潜入し、情報を集めてくれている。
パドキアに到着するまで飛行船でのんびり本を読み、外が暗くなった頃、レストランに向かった。
俺の前にいる女の後姿を見て既視感を覚える。
どこかであったか？
前に仕事で引っかけた女？
いや、必要なければ終わった後にちゃんと始末しているはずだし、それはない。
「すみません、これから食事ですか？」
俺は気づいたら声を掛けていた。
振り返った女に見覚えはなかったため、恐らく後姿だけ似ているだけだろう。
どうせなら食事でも奢ってもらおうかと思い、誘ってみたんだが……。
「割り勘にしてくださいね」
……絶対奢らせてやる。
なぜかそう思った。
彼女の名前はAというらしい。
何度か会話が止まって話題提供しようと思ったが、おいしそうに食事をとるAを見ていたら邪魔できなかった。
パーティーのパートナー、コイツでもいいか。
簡単に騙せそうだし。
「もしよければなんだけど……俺の仕事、手伝ってくれないかな」
「いいよ」
「お礼はするし、暇なら……っていいの？」
考えたのか考えてないのかよくわからない速さで返答してきたせいで、一瞬素が出そうになる。
「手伝いって、何すればいいの？」
「食事前に話したパーティーに一緒に参加してほしいんだ。ダメ……かな？」
わざとらしく首をかしげてみれば顔を赤らめた。
余裕で思うように動かせそうだなと思ったのだが、食事代はなぜか俺が払うことになった。
手伝い料だとか言って。
簡単に操れるかもしれないが、一歩間違えれば俺が振り回されることになりそうだな。
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ぱるむ - 更新を待ってます。どうかよろしくお願いします！！ (2020年7月29日 9時) (
レス) id: 0d1397699c (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - Kさん» ありがとうございます！久々の更新となってしまってすみません……。少しずつでもちゃんと進めていくのでこれからもよろしくお願いします！ (2020年3月26日 21時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - とても面白いです！クロロとの関係とかこれからどうなっていくのかなどめっちゃ気になります！これからも更新がんばって下さい！！応援してます！ (2020年3月16日 9時) (レス) id: 2e3805e445 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - ぱるむさん» コメントありがとうございます！このままゆるっと進めつつ、2人の駆け引きとか上手く掛けたらいいなと思ってます！恋愛初心者で変なところもあるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！ (2019年12月30日 11時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - すごく面白いです！！！こんな感じのクロロの小説を求めていたので、続きがすっごく楽しみです！！更新頑張ってください！！ (2019年12月23日 9時) (レス) id: 0d1397699c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月20日 13時
