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_第2話_ ページ2

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「みんなー、ちっすちっす!」
「Aだー! おかえり!」



 入店した直後、私に突進してきた陽菜乃を受け止める。
 もうお酒が入っているようだった。



「おぉ、なんか色気が……」
「それな、海外にもまれた肌がエ ロい……!」
「前原岡島そこに直れ! 正座してろ!」



 変態は酒が入っていてもいなくても通常みたいだ。



「悪い、Aが来るまで待とうって言ったんだけど……」
「いいよいいよ、私がちょっと来るの遅かったし」



 磯貝は相変わらず委員長だ。


 よかった、皆元気そう。


 私も席に着き、私の旅の話や、私がいなかった間の皆の思い出話で盛り上がる。
 皆にもだいぶお酒が回り始めた頃、もうそろそろ切り上げるかと話していた時。



「そうだ、Aはこれからどうするの? 仕事とか」



 渚が私のこれからのことを聞いてきた。
 そして私の頭にはジンの顔がよぎる。



「……ニートかな!」
「せめてバイトしろ!」



 全員にそう突っ込まれた。



「浅野理事長直々に株のやり方教わったんでしょ? いいんじゃね? 何ににも属さないのがAだし」



 なんでカルマが知ってるんだと思ったが、浅野学秀から聞いていたらしい。
 皆に確かにと言われるが、私は元E組に所属してるぞと言いたかった。
 どうせそういう事じゃないって言われるから言わなかったけど。


 ジン。
 さっき貴方は私を逃がした。
 それを後悔させてやる。
 貴方を捕まえるのは__









「いいんですかい、兄貴。アイツを逃がして」



 暗闇から控えていたウォッカが出てくる。



「あぁ。アイツは単品だからな」
「単品……ですかぃ?」



 アイツは女の割には強く賢い。
 だが、俺達の組織はA一人でどうにかできるような組織じゃねぇし、例え誰かと手を組んだとしても、アイツは仲間を裏切る。
 Aは、無意識に独りで行動する奴だからな。
 それでもアイツは組織にとって厄介な人物なのには違いねぇ。




 お前を殺すのは__
 貴方を捕まえるのは__


 __絶対俺。
 __絶対私。


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メリエリ(プロフ) - 凄く面白いです!続き楽しみに待ってますよー! (2021年6月3日 22時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
アカヤ(プロフ) - とても面白いです。更新頑張ってください。 (2020年10月19日 21時) (レス) id: c94cddf62e (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです!作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね! (2020年5月21日 17時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
printemps(プランタン)(プロフ) - がんばってください! (2020年4月21日 17時) (レス) id: a86d5a1323 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - 桜さん» 本当ですか! 更新スピード遅いですが頑張りますね、ありがとうございます! (2020年4月18日 21時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジユウジン | 作成日時:2020年4月7日 15時

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