＿第34話＿ ページ34
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「気持ちよかったわね」
「温泉なんて久しぶりだ」
「わたしは初めてだよー……」
温泉から上がり、パクノダにタオルで体を拭いてもらっている。
私はただ立っているだけ。
あ、あつい……。
頭がくらくらする。
あれ、目もグラグラしてきた。
自然と体もふらついていたのか、パクノダが支えてくれる。
マチはちゃんと体を拭きもせず、さっさと着替えてどこかに行ってしまった。
「大丈夫？」
「うん……気持ち悪い」
「のぼせたのかしら。こっち座って」
手を引かれ椅子に座ると、パクノダは持ってきていた大きな袋から着替えるものを取り出す。
私の服を持って来てくれていたらしい。
目を開けているとつらいので、目を瞑って身を任せる。
う〜……温泉って気持ち悪い。
火ほどじゃないけど暑すぎるよ……。
どうしてパクノダとマチは平気なのかな。
「ぱく、のだぁ」
「無理させちゃったわね。ごめんなさい……」
自分の力だけで体を支えられなくなり、パクノダに寄りかかってしまう。
パクノダがなぜか謝ったが、これ以上喋る気にもなれなかったので頭を横に振るだけにした。
「寝っ転がっていいわよ」
「その前にこれ飲みな」
着替えが終わったらしく、横になろうとすると、戻ってきたマチがボトルをもって私に差し出した。
ちょっとずつ飲んでと言われたので、ゆっくり喉を通す。
キンキンに冷えているわけでもなく、ちょうどいい具合の冷たさだった。
ボトルから口を離すと寝転がらされ、冷たいタオルが頭に置かれた。
きもち〜……。
「ドライヤーするよ。熱くなったらすぐ言って」
「わか、た」
ドライヤーを手にしたマチを見届け、また目を瞑る。
音で頭がガンガンと痛むが、なんとか堪える。
数分後、寝転がっているから完全には乾いていないが、ある程度乾くとドライヤーは止められた。
「A、次温泉かお風呂に入る時は、暑くなったらすぐ言いな。じゃないとまたのぼせる」
「のぼせる……？ わかった、ごめんなさい」
のぼせるとは今の状態の事を指すらしい。
「あ……」
「どうしたんだい？」
「団長にA連れ出す事言うの忘れてたわ」
「……早く戻ろう」
2人はなんだか慌てていたが、帰りもマチに抱っこしてもらった。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました！ 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします！ (2020年11月23日 22時) (
レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡！ (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…！私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね！体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます！作者さんお身体には気をつけてくださいね！ (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます！クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月14日 17時
