＿第32話＿ ページ32
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「5」
シャルが数字を述べながらカードを2枚山場に置く。
「ダウト」
「ゲッ……！」
すぐにそう言うと、シャルは渋々カードを捲った。
予想通りカードは5ではない。
「なんで……ねぇ、マチ！ なんでわかったの？ なんで5じゃないってわかったの！？」
「シャルが下手くそだからじゃねぇの」
「怒るぞノブナガ！」
隣で静かに見ていたAが突っかかってきた。
言ったら私の手札が皆にバレる。
……まぁいいか。次5を出すことになるのは私だし、まだ手札も残ってる。
「トランプで同じ数字はそれぞれ4枚ずつしかないだろう？」
「うん」
「で、私は5を何枚持ってる？」
「3枚」
「シャルが5だと言って出した枚数は？」
「……2枚」
「合計5枚になるだろう？ だから嘘だよ」
足し算の仕方を知らないのか、指で数え直すと目を輝かせた。
逆にシャルはなるほどとか言っていた。頭がいいのか悪いのかわからない。
間違いなくアホなんだろう。
「本当だ ！すごい！ ……すごいよマチ！」
「……これくらいやってれば普通だ」
過剰に反応するAにむず痒さを感じるが、今後Aの問題ごとには巻き込まれたくないので、距離を置くためにこれ以上の反応はしなかった。
そしてゲームが再開する。
Aは座っていたら私の手札が見ずらいのか、立ち上がって見ている。
さっきまではコルトピの手札と交互に見ていたが、私の方ばかりを見るようになった。
というか、座っている位置からでは高さがあわず、私の手札は見えていなかったのかもしれない。
……気になる。
「……こっち来な」
「え、うん？」
後ろからの目線がひどく気になり、集中できないのでAを私の膝の上に座らせる。
これで手札は見やすいだろうし、こっちも目線を気にしなくて済む。
前に抱っこした時も思ったが、本当に膝に乗っているのかと思うくらい軽かった。
そして私が１位でゲームは終わった。
「マチ強いね！」
「大体勘だけどね」
「え、賢くて勘も鋭いって、もっとすごい！」
あまりにもはしゃぐものだから、自然と手を伸ばし頭を撫でていた。
撫でられることに慣れていないのか、Aはビクッとしていたが、私も自分の行動にびっくりした。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました！ 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします！ (2020年11月23日 22時) (
レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡！ (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…！私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね！体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます！作者さんお身体には気をつけてくださいね！ (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます！クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジユウジン | 作成日時：2019年11月14日 17時
