_第28話_ ページ28
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「ぎょうって?」
「凝は四大行の応用技。一旦忘れて良い、まずは四大行を覚えろ。ノブナガ、そこの紙取ってくれ」
「はいよ」
クロロは受け取った紙に何か書き出す。
「纏、絶、練、発。この四つが四体行だ。初めにこの纏から習得してもらう。生命エネルギーが外に出て行かないよう、オーラを体に留めることが纏だ」
体に留めると言われたので、とりあえず手をギュッと握って体全体に力を入れてみた。
その姿を見て、クロロとノブナガはポカンとしている。
え、なんかやり方間違ってるのかな?
でもだってオーラ留めるとかわかんないんだもん!
「ふっ……A、まずは精孔を開いてからだ」
「しょ、しょうこう? なにそれ、ていうか先に言ってよ恥ずかしい……」
「精孔とはオーラの溢れ出す穴のことだ。今は閉じている状態だから、それを開ければオーラも見えるようになる」
クロロは詫びれも入れず説明を続けた。
「どうやって開くの?」
「座禅や瞑想で徐々に開く」
「え?」
「ノブナガ黙れ」
ノブナガはクロロの言ったことに対して何か疑問を持ったようだが、クロロが言わせなかった。
座禅や瞑想はノブナガが良くやるらしいので、精孔が開くまでノブナガが修行を付けてくれることに。
話が一旦区切れたところで、ノブナガが話を変えた。
「そういやA、落ち着いたら話そうってシャルが言ってたぜ」
「……怒ってた?」
「いいや。仲直りしてこいよ」
もう関わらないなんて言われたらどうしよう……。
仲直り、できるかな……?
シャルナークがいる部屋を教えてもらい、そこまで一人で来る。
クロロがついて来ようとしたが、2人で話したほうがいいとノブナガに言われ、諦めていた。
「シャルナーク、いる?」
「ん、いるよー。……大丈夫? A」
扉を開けて中に顔を覗かせると、シャルナークがこちらを見た。
椅子に座っていたシャルナークは、ベッドに腰を掛けて私に手招きする。
シャルナークの隣に座るが、どう話せばいいのか分からず、シャルナークを見上げた。
見上げると、頭突きしたおでこが目に入った。
私は自然とそこに手を伸ばし、触れる。
「痛い?」
「平気だよ。その……ごめんね」
自分がしたことに後悔していれば、シャルが謝ってきた。
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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました! 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡! (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…!私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね!体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます!作者さんお身体には気をつけてくださいね! (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます!クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月14日 17時