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_第20話_ ページ20

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 コルトピがずっと背中をさすっていてくれたおかげで、少しずつ落ち着いてきた。



「殺さないの……?」
「Aを? 殺さないよ。どうして?」
「だって、ごはん……。毒……」
「毒?」



 落ち着いてきたのも束の間、ズキンズキンと次第に痛み始める頭を抑え、なんとか体を立たせた。



「毒なんか入れてないし、Aを殺そうなんて誰も思ってないよ」



 私の言いたいことが伝わったのか、とても優しい声でそう伝えてくれた。
 しかし、気持ち悪さと体のだるさ、全身の痛みが私を襲う。


 あ、まずい。
 このかんかく……死ぬ。



「ごめ……なさい……びっくり、しちゃ……」
「大丈夫だよ。まだ気持ちわ……A!?」



 試そうとしていたわけでも、死なないってバレていたわけでもないなら、隠さなきゃ。
 ここで死んだら、バレちゃう。
 でも、ダメだ……力、はいらな……。


 なんとか立たせていた体はついに限界が来て、意識が無くなるのと同時に床へと倒れた。









「あ、帰ってきた」



 数十分後、コルトピがAを負ぶって帰ってきた。
 なんとなく凝でAを見てみると、もう1つのオーラの量が増えている。



「……コルトピ、何があった?」
「気絶……した」



 何か引っかかる言い方をするな。それにこの増え方はなんだ?
 昨夜見た時と勉強中に出していた時とは比べ物にならないほど増えている……そして質も増している。



「何かあるなら言え」
「いや、うーん。……多分気のせいだと思うんだ」
「コイツの力は未知だ。気のせいでも情報が欲しい」



 コルトピは思い返すように考えると、口を開いた。



「……気絶した後さ、生命エネルギーのオーラが、ホントに一瞬、消えたような気がしたんだ。すぐ後に凝で見てみたら、もう一つのオーラが増えてた」
「消えたって……無意識に絶でもしたのかな?」
「わからない。気のせいって思うくらい一瞬だったから」



 ……オーラの変化条件がわからないな。



「あ、それと、気持ち悪くなったのは船酔いじゃなかったみたい」
「え、違うの?」
「これに毒入ってるのかと思って、パニックになっただけみたいだよ」



 これと言って指したのは食事の乗ったプレート。


 あの民族は毒まで摂取させていたのか。
 よく今まで生きてこれたな。


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ジユウジン(プロフ) - かかかっかさん» お待たせしました! 実はこの先どう話をつなげようか全く思いついておらず……笑 少しずつでも進めていきますので、続編でもよろしくお願いします! (2020年11月23日 22時) (レス) id: 7b9e53fa76 (このIDを非表示/違反報告)
かかかっか - 今日更新日じゃあないですかあぁーーなんて奇跡! (2020年11月23日 13時) (レス) id: be021bd9b1 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けたのは初めてで嬉しいです…!私も今後書けるのが楽しみで、早く更新していきますね!体調崩せばゆっくりできるので更新できるのでは…と考えてしまいました笑 なつみかんさんもお気を付けください! (2020年2月13日 0時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - かわいい...優しい気持ちになれて素敵な小説です、タイトルや種族のところを考えるとなんだか不穏ですが、それも楽しみにして更新待ってます!作者さんお身体には気をつけてくださいね! (2020年2月12日 15時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)
ジユウジン(プロフ) - うらららリンゴさん» コメントありがとうございます!クラピカや主人公組……というより原作に入るまでまだまだ時間がかかりそうなのでしばらく出てこないかもしれません……。そこまで進んだ時には、ご期待に応えられるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします! (2019年12月15日 9時) (レス) id: 9a91ee94b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジユウジン | 作成日時:2019年11月14日 17時

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