生きる理由を無くした少女のお話。2nd《文スト》

お話よんじゅう。 ページ20

あのぐたぐたやり取りから数分後
私たちは別々のクラスで自己紹介をした



『初めまして、転校生の天羽Aです。
よかったら仲良くしてください！』



ざわついていた生徒たちは、私の紹介で一気に静かになる

そこから急に歓声が上がるから体がﾋﾞｸｯと動いた
注目されると話し煩い



天野「天羽さんの席は＿＿」



私の隣の席の人は生徒会長さんらしく、色んな人に囲まれていた

一応挨拶だけはしとこうと、目線を向ける

すると彼方も元から此方を向いていたのか目があった



二葉「可愛いね転校生ちゃん、俺は二葉月(ﾌﾀﾊﾞﾗｲﾄ)

あ、″つき″って書いて″らいと″だよ。


宜しくね」


『う、うん。宜しくね』

二葉「.....」



思ったよりもチャラくて驚く
可愛いとか太宰さん以外に言われたのは初めてだった


包帯は目立つからと太宰さんが眼帯に変えてくれたが、私としてはとっても違和感

別にこれと言ってこだわりがあるわけではないけど



二葉「目...怪我してるの？」


気を使っているのか、少し申し訳なさそうに聞いてくる




『まぁ、そんなとこかな』




得意の笑顔で誤魔化した。

お話よんじゅういち。※訂正→←お話さんじゅうきゅう。

今日の文豪！

澁澤龍彦

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