最期の里帰り ページ35
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セブチのカムバックが落ち着いて、しばらくした。
私の体調は悪くなって行くばかり
もうそろそろかな、、、
中国にも一回戻らなきゃ
ちゃんとお母さんにもお父さんにも「今までありがとう」って伝えたいし
それに故郷の景色を目に焼き付けたい
ジュンと見た懐かしいあの景色を
「ねぇ、ジュン」
私がそう話しかけるとゲームをしていた手を止めてこっちを向いた
「私一回中国に戻ろうかな。実家に挨拶したいし」
JN「そっか、、うん、。いいと思うよ！！ちゃんと挨拶しなきゃだしね」
少し悩んだそぶりを見せてそう返してくれた
「うん、ありがとう」
JN「僕も一緒に行こうかな、Aがこの状態で飛行機に乗るのも不安だし、、」
JN「ちょうどね。日帰りのスケジュールで中国に行く予定だったんだ。その後は三日くらいオフだからその時に帰ろうよ」
「うん！そうしよう、お土産買っていかなきゃ」
そうだね、と優しく頭を撫でてくれた
マネージャーに確認してくると席を立って部屋を出ていったから
私もお母さんに確認しようと電話をかけた。
prr prr pr
「あ、繋がった。もしもしお母さん？」
『あら、どうしたの』
「あのね、来週ぐらいにそっちにジュンと一回戻ろうと思って、、」
『そう、なのね』
お母さんの声が少し震えていた
「うん、3日位いてもいい？」
『もちろんよ、あなたの家なんだから』
「ありがとう」
『美味しいもの、Aが好きなもの作って待ってるからね。』
『もう、"最期"なんでしょ？』
そういう母はきっと泣いてるのだろう
「そ、うだね、、。楽しみにしとく、あ、韓国のお土産買って行くからね」
『ありがとう、気をつけてくるんだよ』
「わかってるよ笑」
「じゃあね」
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作者名：ソナ | 作成日時：2023年5月28日 9時
