君に会ってしまってから〈JN〉 (ページ30)

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退院ページ30

Aside

「オンニ、行くね」

SB「うん、ほんとに気をつけて」

「わかってるよ〜」

「「激しい運動はしないで」」

　
私とオンニの声が重なって笑い出すオンニ

「でしょ？」

SB「ちょっと〜真似しないでよ」

そう言って笑い続けてる

「ごめんごめん、言われすぎてつい、ひひっ」

SB「もうっ遊びで言ってるんじゃないからね！本気よ本気！！」

ぷりぷりしてるオンニはすんごく可愛かった

こんなこと言ったら怒られちゃうけど

「ごめんって〜」

SB「あ、車きたよ。あんたの迎えじゃない？」

オンニの向いた方を見ると確かに黒いバンがこちらに向かって来ていた

「うん、多分そう」

DN「ヌナっ、迎えにきましたよ〜」

窓から首をひょこっと出して私を呼ぶチャニ

「うん〜今行くね〜」

SEVENTEENにはまだ話していない

私があと三ヶ月の命だということ

SB「ほら、行って来な」

「うん！」

SB「本当に本当に気をつけてっ」

「オンニ、それ二回目〜」

SB「大事なことなんだもんっ」

「ありがとう〜じゃあねっ」

バンが出発して病院を出る時までオンニは手を振り続けていた。

SB「ほんとっごめんねっ幸せになって」

そうオンニが泣いていたのを私は知らない