亀からの手紙 ページ38
料理メニューを練ったり、冒険をしているとあっという間に1ヶ月が経過してしまった
そしてある日、宿屋の窓から手紙が入って私の机の上にそっと舞い降りた
寝ぼけ眼が一気に見開いて大きな物音を立てながらその手紙に飛びついた
手紙には"亀"と書いてあり、あまりの嬉しさに飛び上がっていると扉が勢い良く開いた
「大丈夫ですか!?」
「......アイト?」
「......あ、す......すみません!」
私の寝間着姿を見ると頬を赤らめて扉を閉めた
何をしに来たんだろうと首を傾げながら着替え、廊下に出るとまだ頬が赤いままだ
アイトにも可愛らしい所があるんだなとからかいたくなるが、ウブな青年にはこれくらいで許してあげよう
「すみません......大きな物音がしたので、何かあったのかと思ってノックもせずに......」
「そういうことね、大丈夫よ!寝間着を見られたくらいで恥ずかしがるような女じゃないわ、私」
「ちょっとは恥ずかしがって下さい。それで、その手紙はもしや......」
「亀さんからの手紙よ。早速行きましょ!」
「はい......!」
状況を把握したアイトは笑顔で頷いた
料理屋はどんな仕上がりになっただろうか、一体どんな香りなのか
そんなことばかり考えながら、私達は亀の店の所まで急いで向かった
「到着ね!......って、まだ開店前だったわ」
「本当ですね、急いで来てしまいましたが......」
壁にはcloseと書かれた札が掛けられていた
私達が店の前でガックリと溜息を吐いていると、看板を持った弟子のオクヤがこちらに気付いた
その看板を店前に置くと笑顔で迎えてくれた
「手紙を見て来てくれたんですね!師匠が早く見せたいとうずうずしています、こちらへどうぞ」
「早く来すぎて申し訳ないわ......」
「そんなことないですよ、朝は人は来ませんから気にしないで下さい」
オクヤは裏口へと案内してくれた
作業場があり、そこに建っていたのは______
「______これが、私のお店......?」
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砂糖丸(プロフ) - もちお!さん» コメントありがとうございます!書き溜めが無くなり更新が亀になっていて申し訳ない限りです......が!コメントでとても喜びで溢れたので指が進みますwこれからも頑張らせて頂きますので、よろしくお願いします!ありがとうございました♪ (2019年10月19日 1時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
もちお! - くっ、面白い!めっちゃ面白い!!(語彙力の欠乏)…いつも楽しく読ませてもらっています!これからの展開が気になりすぎる!あと主人公ちゃんがカッコいいっ!応援してます、頑張って下さいね!! (2019年10月18日 18時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖丸(プロフ) - 煮たまご出汁巻きさん» またコメント頂いてとても嬉しいです!これからのストーリー、どんな展開になるのか楽しみにして頂けると嬉しいです♪これからも入り込めるような物語を書いていく目標で頑張りますので、よろしくお願いします!┏〇 (2019年9月30日 22時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
煮たまご出汁巻き(プロフ) - 早速勇者サイドを書いて頂きありがとうございます。このまま何のトラブルもなく開店できるのか?勇者達との再会は簡単にいくのか?ハーレムの女の子は増殖するのか?はたまたざまぁ展開はあるのか?等々…今後の展開も気になりますます目が離せませんね (2019年9月30日 19時) (携帯から) (レス) id: 5d045b778c (このIDを非表示/違反報告)
砂糖丸(プロフ) - こだぬきさん» コメントありがとうございます!色ボケた愉快な仲間たちwwピッタリな言葉かもしれませんw主人公ちゃんには私も幸せルートを歩んで欲しいですw応援とても嬉しいです...!ありがとうございます♪ (2019年9月29日 2時) (レス) id: c1639a6bbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖丸 | 作成日時:2019年9月4日 9時