第51話 某貴婦人の花葬列 ページ2
『──決勝戦、観に行かれるんですか？お兄様』
跡部「あーん？その言葉、そっくりそのまま返すぜ。A」
『私は行きますよ。今後の氷帝勝利のためにも、データを取り、修正且つ練習メニューの作成に役立てたいので』
跡部「フン……そいつは心強いな」
兄は口元に笑みを浮かべ、私を一瞥して、足を進める──って、私の質問には答えてくれないんですか。
私は、兄にバレないようため息をこぼして、パソコンを片手に兄の隣を歩いてテニスコートへ向かう。その時、「Aちゃーん！」と、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。私も兄も足を止め、後ろを振り返る。
跡部「アイツは……立海の──」
『愛琉さん…？』
こちらに駆け寄ってくるのは、立海大附属テニス部マネージャーの丸井愛琉さんだった。
『愛琉さん、何故ここに──決勝を控えている王者立海大のマネージャーさんが、こんなところで油を売っていていいんですか？』
愛琉「…決勝戦の前に……どうしても…Aちゃんに伝えないといけないことがあって……」
『私に…伝えないといけないこと…？』
切らした息を整える愛琉さんに首を傾げ、兄に視線を向ければ、兄は少しの間の後「先に行ってるぞ」と言って、テニスコートの方へ歩いていった。
愛琉「跡部君……気を遣わせちゃった…？」
『お気になさらず……愛琉さん、話の続きを聞かせていただいてもよろしいですか…？』
愛琉「──本当は、真田に口止めされててさ……でも私は、Aちゃんは知るべきだと思う。知る権利がある──先に言っておくけど、あまりいい話ではないからね」
『……大丈夫です。お聞かせ願えますか？』
第52話 この物語の続きは、地獄か天国でお話しすることとしましょう。→←第50話 曖昧に触れうるなら
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謙也LOVE - このお話に私の好きなテニプリビック３が出てる！！ビック３の３人は国光と謙也と弦一郎の３人です (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 藍風陽鈴さん» 有難いお言葉ありがとうございます（；_；）夢主と幸村さんは書いててとても楽しいです(笑)他のメンバーともどんどん絡ませていこうと考えてます！また遊びにいらしてください！お待ちしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
藍風陽鈴(プロフ) - こんにちは幸村くんと夢主ちゃんのやり取りをニヤニヤしながら読んだり、他のメンバーのやりとりに笑っちゃったり楽しく読ませて頂いてます！続きがとても気になります！セシルさんのペースで全然大丈夫です！次の更新を楽しみにしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 1ab08b88cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月11日 20時
