第50話 曖昧に触れうるなら ページ1
───神奈川県内 某総合病院。
時間の流れというものは、早いもので──関東大会は準決勝戦を終え、残すところ決勝戦のみとなった。
真田「幸村…関東もいよいよ決勝のみだ。このまま、全国まで無敗で突き進む！約束を破るのは、性に合わん。全国3連覇…お前抜きでも行けるいいチームだ」
『──私は、早く幸村さんがテニスをするところが見たいんですけどね』
真田さんと幸村さんの会話に割って入れば、幸村さんが「ハハ」と目を細めて笑った。
幸村「ほんと……Aはかわいいね」
『本当は、我が氷帝学園が“幸村さん率いる”立海大を倒したかったんですけどね……残念です。お兄様と幸村さんの試合とか、絶対楽しいじゃないですか』
幸村「その時……Aは俺と跡部、どっちを応援してくれるの？」
『……意地悪』
幸村さんの意地の悪い質問に、ムスッと不貞腐れれば、幸村さんは「ごめんごめん」と笑って、私の肩を抱き寄せた。そのまま、幸村さんの肩に顔を預ければ、突然屋上の扉が開き、切原さん、ジャッカルさん以外の立海大のレギュラーの方々が慌てた様子で姿を現した。
柳「弦一郎っ、“トラブル”発生だ！今、赤也の通ってるテニスクラブから電話があった！！」
真田さんと柳さんが話をする中、丸井さんがこちらにやってきて、幸村さんと拳を交わす。そして、ケーキの入った箱を見つけると、丸井さんは目を輝かせて、匂いを嗅ぎ始めた。
丸井「このケーキ、くってもええ？」
幸村「フフ…いいよ」
『あ…あの…丸井さん』
丸井「ん？どーした、Aちゃん」
『最近、愛琉さんの姿を見かけませんけど……体調とか崩されてるんですか？』
丸井「あー……アイツ、いじけてんだよ。部活には一応来てるけどな」
『…何かあったんですか？』
丸井「大したことじゃねぇから、Aちゃんは何も心配しなくて大丈夫」
丸井さんに頭を乱雑に撫でられ、見事に髪が乱れた。ボサボサに乱れた髪を整えようとしたら、隣に座る幸村さんが優しく整えてくれた。
丸井さんは皆さんに呼ばれ、ケーキの箱をちゃっかり持って、皆さんと一緒に屋上を出ていった。真田さんも、その後に続こうとしたが、幸村さんが呼び止めたため、真田さんの足が止まる。
幸村「苦労かける」
真田「……気にするな」
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謙也LOVE - このお話に私の好きなテニプリビック３が出てる！！ビック３の３人は国光と謙也と弦一郎の３人です (2019年8月15日 15時) (
レス) id: 53026d57c3 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 藍風陽鈴さん» 有難いお言葉ありがとうございます（；_；）夢主と幸村さんは書いててとても楽しいです(笑)他のメンバーともどんどん絡ませていこうと考えてます！また遊びにいらしてください！お待ちしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
藍風陽鈴(プロフ) - こんにちは幸村くんと夢主ちゃんのやり取りをニヤニヤしながら読んだり、他のメンバーのやりとりに笑っちゃったり楽しく読ませて頂いてます！続きがとても気になります！セシルさんのペースで全然大丈夫です！次の更新を楽しみにしてます！ (2019年3月13日 12時) (レス) id: 1ab08b88cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月11日 20時
