第158話 振り回されるのもまた一興 ページ10
万次郎「タケミっち!!ちょっと一緒に走ろうよ」
花垣「?」
マイキーの誘いに目を丸くするタケミっちにお構い無しで、マイキーは「いいからいいから」とタケミっちの手を引いた。
花垣「え?で…でも……Aさんが……」
万次郎「ああ…………A、ちょっとここで待ってて」
『えー……寒いし、もう眠いんだけど…』
万次郎「すぐ戻るから」
「ね?」と笑顔で首を傾げるマイキーに、小さくため息をこぼして、「ちゃんと戻ってきてね」と花壇に腰を下ろす。
万次郎「うん。タケミっち、行こ!」
花垣「え?ちょっ、マイキー君?」
マイキーがタケミっちと一緒にバイクで走り去っていくのを見て、再度ため息をこぼす。「ゴメンね、ヒナちゃん。せっかくタケミっちと仲直りしたのに、マイキーが連れてっちゃって」と謝れば、ヒナちゃんは「い、いえ…そんな……気にしないでください…!」と、慌てた様子で手を顔の前で振った。
エマ「まったく……これでA姉が風邪引いたらどーすんのよ」
『その時は、マイキーに付きっきりで看病してもらう』
龍宮寺「Aが風邪引いたら、絶っ対ぇ焦るぜ。マイキー」
『だろうね』
日向「Aさん、よかったらウチでマイキー君が戻ってくるの待ちませんか?」
『え……いいよいいよ。すぐ戻るって言ってたし、こんな時間にお邪魔したらご家族に迷惑かけちゃうから』
日向「じゃあ、ヒナも一緒に待ちます…!」
『いや、ダメだよ。早くお家に戻りな』
エマ「A姉…お言葉に甘えさせてもらったら?」
龍宮寺「オマエ、人より身体弱ぇんだからこんなとこにずっと居たら、ガチで風邪引くぞ」
『でも……』
日向「Aさん、遠慮はいりません…!」
『うーん……じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔しようかな』
そう言えば、ヒナちゃんは「はい!」と嬉しそうに笑った。ドラケンとエマちゃんとはここで一旦別れ、私はヒナちゃんの家にお邪魔して、マイキーが戻ってくるのを待つことにした。
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れ(プロフ) - だいすきです (2021年8月17日 0時) (レス) id: 4a740cc430 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ - 泣いちゃいました。 (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9aaf42bc91 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - スズさん» お恥ずかしい話、私も泣きそうになりながら書いてました…感動していただけてとても嬉しいです! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
スズ(プロフ) - やばいです、187.188話感動して泣きました( ; ; ) (2021年8月10日 7時) (レス) id: 50e31b744f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2021年7月17日 14時