検索窓
今日:8 hit、昨日:22 hit、合計:313,456 hit

第158話 振り回されるのもまた一興 ページ10

万次郎「タケミっち!!ちょっと一緒に走ろうよ」

花垣「?」

マイキーの誘いに目を丸くするタケミっちにお構い無しで、マイキーは「いいからいいから」とタケミっちの手を引いた。

花垣「え?で…でも……Aさんが……」

万次郎「ああ…………A、ちょっとここで待ってて」

『えー……寒いし、もう眠いんだけど…』

万次郎「すぐ戻るから」

「ね?」と笑顔で首を傾げるマイキーに、小さくため息をこぼして、「ちゃんと戻ってきてね」と花壇に腰を下ろす。

万次郎「うん。タケミっち、行こ!」

花垣「え?ちょっ、マイキー君?」

マイキーがタケミっちと一緒にバイクで走り去っていくのを見て、再度ため息をこぼす。「ゴメンね、ヒナちゃん。せっかくタケミっちと仲直りしたのに、マイキーが連れてっちゃって」と謝れば、ヒナちゃんは「い、いえ…そんな……気にしないでください…!」と、慌てた様子で手を顔の前で振った。

エマ「まったく……これでA姉が風邪引いたらどーすんのよ」

『その時は、マイキーに付きっきりで看病してもらう』

龍宮寺「Aが風邪引いたら、絶っ対ぇ焦るぜ。マイキー」

『だろうね』

日向「Aさん、よかったらウチでマイキー君が戻ってくるの待ちませんか?」

『え……いいよいいよ。すぐ戻るって言ってたし、こんな時間にお邪魔したらご家族に迷惑かけちゃうから』

日向「じゃあ、ヒナも一緒に待ちます…!」

『いや、ダメだよ。早くお家に戻りな』

エマ「A姉…お言葉に甘えさせてもらったら?」

龍宮寺「オマエ、人より身体弱ぇんだからこんなとこにずっと居たら、ガチで風邪引くぞ」

『でも……』

日向「Aさん、遠慮はいりません…!」

『うーん……じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔しようかな』

そう言えば、ヒナちゃんは「はい!」と嬉しそうに笑った。ドラケンとエマちゃんとはここで一旦別れ、私はヒナちゃんの家にお邪魔して、マイキーが戻ってくるのを待つことにした。

第159話 冬の蜜の在り処→←第157話 償いの答



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (275 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2293人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - だいすきです (2021年8月17日 0時) (レス) id: 4a740cc430 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ - 泣いちゃいました。 (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9aaf42bc91 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - スズさん» お恥ずかしい話、私も泣きそうになりながら書いてました…感動していただけてとても嬉しいです! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
スズ(プロフ) - やばいです、187.188話感動して泣きました( ; ; ) (2021年8月10日 7時) (レス) id: 50e31b744f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セシル | 作成日時:2021年7月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。