東京卍リベンジャーズ二人の愛は茨の道【佐野万次郎】肆 (ページ47)

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第195話清算しよう総てをページ47

マイキーの一言が頭にきたのか、あちらこちらで怒号が飛び交った。

「ふざけんな、この野郎！！」

「バカにしてんのか！！？」

「こっちのセリフじゃ！！ゴラぁ！！！」

万次郎「テメェらこそバカにしてんじゃねぇのか？オレを誰だと思ってんの？200人？2万人連れてこい！！」

マイキーらしい言葉に、目頭が熱くなった。マイキーが「どうした？オマエら。楽しめよ！！祭り(ｹﾝｶ)だぜ！？」と声をかけた瞬間、みんなの強ばっていた表情が変わった気がした。

龍宮寺「オラぁ！！声出せ東卍！！」

万次郎「ケンチン、声デカッ」

笑顔が戻った東卍のメンバーを眺めていたら、「無理してるのはオマエだけか」と背中を支えられた。驚いて顔を上げると、イヌピーがいつもと変わらない表情で、私の事を見下ろしていた。

『イヌピー……』

乾「なんで来たんだよ…そんな体で……本当は立ってるのもしんどいんだろ？」

『……烏滸がましいって思われるかもしれないけど……私には…この喧嘩を見届ける義務があると思った……それに……どうしてもイザナに伝えたい事があったから……』

乾「……オマエは……昔から誰に対しても優しすぎる……多分…それがオマエの長所でもあって、短所でもある」

『…………』

乾「無理すんなよ、A」

『……うん。ありがとう、イヌピー』

その時、今まで静観していたイザナが動いた。イザナの蹴りを防いだマイキーだったが、勢いを止める事はできず、後ろへ吹っ飛ばされる。

黒川「真一郎を亡くし、エマを亡くし、どうだ？空虚(ｶﾗ)になった気分は？」

万次郎「カタつけようぜ、兄貴(ｲｻﾞﾅ)」