第168話 青色は光っている ページ20
『うわー……すごい人の数……人酔いしそう…』
万次郎「気分悪くなったらすぐ言えよ」
龍宮寺「エマ、はぐれんなよ」
エマ「じゃあ、手繋いで」
龍宮寺「は?何でだよ」
エマ「いいじゃん!ケチ!」
さすが大晦日といったところだろうか……神社は人で溢れ返っていて、歩いているだけで、時おり人にぶつかりそうになる。ぶつからないよう人を避けようとしたら、足がよろけてその場に転びそうになった。そんな私の腕を掴んで、マイキーが支えてくれたため、大晦日に盛大に転ばなくて済んだ。
『ゴ…ゴメン……ありがとう、マイキー』
万次郎「気をつけろよ……A、危なっかしいから手繋いでやるよ」
私の手を取って握るマイキーに、頬の緩みを隠せなかった。「何笑ってんの?」と不思議そうに私の顔を見るマイキーに「ううん。なんでもない」と言って、マイキーの手を握り返す。
その時、「待ってー!!オレのエマあああ」という声が聞こえ、私は目を丸くして声のした方へ振り返る。
エマ「オレのエマ?オレの“エマ”って何よ?」
龍宮寺「おっ。タケミっち」
酷く慌てた様子のタケミっちに首を傾げていると、マイキーが足元に落ちていた絵馬を拾って「“オレのエマ”ってコレ?」とタケミっちに笑顔を向けた。
花垣「あー!!返してください!!」
万次郎「うん。必死だね」
マイキーがタケミっちに絵馬を返そうとした瞬間、周りから歓声があがり、カウントダウンが始まった。
万次郎「みんな、飛ぶぞぉ」
花垣「え?え?」
カウントダウンがゼロのタイミングで、「ハッピーニューイヤー!!!」といつの間にか集まった東卍のメンバーたちと一緒にジャンプをする。
タケミっちの絵馬は、同時に宙を舞った。
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れ(プロフ) - だいすきです (2021年8月17日 0時) (レス) id: 4a740cc430 (このIDを非表示/違反報告)
ハイジ - 泣いちゃいました。 (2021年8月14日 21時) (レス) id: 9aaf42bc91 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - スズさん» お恥ずかしい話、私も泣きそうになりながら書いてました…感動していただけてとても嬉しいです! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 沙希さん» ありがとうございます!! (2021年8月14日 3時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
スズ(プロフ) - やばいです、187.188話感動して泣きました( ; ; ) (2021年8月10日 7時) (レス) id: 50e31b744f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2021年7月17日 14時