検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:40,416 hit

第156話 斜陽のシャンデリア ページ8

『クリーニング済みのシャツぐらい自分で取りに行ったらどーなん?』

五条「僕は忙しいからそんな暇ないんだよ。あと、めんどいし」

『本音出とるて』

私は深いため息をこぼして、「伊地知さんだって忙しいんやから、仕事以外のこと頼むの控えなあかんよ」と告げる。すると、悟は「オマエさ、何かと伊地知の肩持つよね」と私の顎を掴んだ。「気に入らないの?」と悟の目を真っ直ぐ見つめれば、「気に入らないね。オマエが気にかける男は僕一人でいいんだよ」と私の唇に噛み付いた。咄嗟に離れようとしたが、悟が素早く私の後頭部に手を回してきたため、離れることは許されなかった。悟にようやく解放された頃には、足に力が入らず、膝から崩れ落ちそうになる。そんな私を悟が支えてくれて、「歩ける?歩けないなら抱っこしてあげようか?病み上がりのAちゃん」と意地の悪い笑みを浮かべてきた。

『ウザい』

五条「僕に勝てないからって、すぐ暴言吐くのはAの悪い癖だよ」

『っ……ほんまウザい…!だいたい、ここは家やないんやぞ!誰かに見られたらどうすんねん!』

五条「今更でしょ。僕らが付き合ってることを知らない奴は居ないんだからさ」

『そ…そういう問題やないわ!!悟のアホ!!』

悟は「うるさいなぁ」と面倒くさそうに、私の顎を再び掴んで、私の顔を無理矢理上に向けさせた。「うるさい口、また塞いで欲しいの?」と言う悟に、私の顔には熱が集中した。

『しょ……硝子さんが……』

五条「あ?」

『硝子さんが、“まだ安静にしてろ”って…言ってた……』

硝子さんに言われたことをそのまま伝えれば、悟はゲンナリした表情で深いため息をこぼした。「余計なことAに吹き込みやがって」とため息混じりに言う悟は、教室の扉に手をかけた。

五条「おっはー。伊地知から僕のシャツ預かって…」

悟の後ろからひょこっと顔を出すと、教室の中には胸の辺りが膨らんで、不機嫌マックスとでも言いたげな表情の恵と笑いを堪える悠仁、野薔薇の姿があった。恵の姿に私はプッと吹き出しそうになり、咄嗟に口元を抑える。

五条「どうしたの、恵」

伏黒「別に」

第157話 失ったらまた買えばいいさ→←第155話 納得できない恋だってある



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
702人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セシル(プロフ) - ityeveさん» ityeve様初めまして。いつもありがとうございます。こちらではお答え兼ねますので個別でメッセージを送らせて頂きます。 (1月4日 10時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ityeve(プロフ) - 初めまして、色々な作品を拝見させて貰っていますがどれも本当に大好きです!移行先を教えて頂いてもよろしいですか? (1月3日 4時) (レス) @page28 id: 1f8c14fd9f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - プスメラウィッチさん» あくまでも原作沿いで進めたいので、今後の展開によりますが、必ず再会はさせます (2021年6月3日 9時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟は助けて欲しいです。後、五条悟と夢主ちゃんと再開して欲しいです。五条悟を早く助けて欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月3日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ミラさん» ありがとうございます!いよいよ地獄の渋谷編です(T_T)夢主の性格上死にかねないですよね(遠い目)全てをすっ飛ばして再会させてあげたいのが本音です。ミラ様の望む展開に進めるか分かりませんが、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします^^* (2021年1月26日 17時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セシル | 作成日時:2021年1月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。