検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:40,420 hit

第163話 にぎれずにふれるだけの、ちいさな感触をにぎりこむ ページ15

伏黒「───落ち着いたか…?」

『……うん……ごめん……もう平気…』

伏黒「本当か?」

『悟の心配性が移ったんか?うちならもう大丈夫……お礼に、この件終わったらデートしたるな』

伏黒「断る」

『えー、なんで?デートしよーや』

猪野「(待て待て待て……伏黒と躑躅森ってどういう関係…!?)」

七海「Aさん、悪ふざけもその辺にしてください。伏黒君が困っています」

『じゃあ、七海が相手してくれるん?』

七海「五条さんに相手してもらってください───Aさん、いけますか?」

七海さんの言葉に、さっきまで軽口をたたいていたAは口を閉ざした。そんなAに七海さんが「無理そうであれば、家入さんの元で待機していてください。体調が優れない貴方に無茶をさせるわけにはいきませんから」と言葉を続けた。しばらくの沈黙のあと、Aがゆっくり口を開いた。

『…………大丈夫。いける……なるべく前線で…状況を把握していたいし……私が使い物にならないって、七海が判断したら、無理やりにでも離脱させて』

七海「……分かりました。では、いつでも動けるよう準備していてください」

『うん……ねぇ、七海』

七海「何ですか?」

『これ終わったらさ……北海道連れてって』

またいつもの調子で軽口をたたくAに、七海さんは「まだ諦めていなかったんですか」と深いため息をこぼした。

『だって悟、連れてってって言ったのに連れてってくれんかったもん。京都には連れてってくれたけど』

七海「貴方からちゃんとお願いすれば、連れてってくれますよ。あの人なら」

『…………七海』

七海「今度は何ですか?」

『……ちゃんと帰ってくるかな…』

七海「……帰ってきますよ……五条さんは、軽薄で個人主義のどうしようもないクズですが」

『めちゃめちゃ言うやん。否定できんけど』

七海「自他共に認める“最強”ですから」

『!……せやね』

第164話 壊れゆくワンダーランドにて→←第162話 祈るように君の涙を拭う



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
702人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セシル(プロフ) - ityeveさん» ityeve様初めまして。いつもありがとうございます。こちらではお答え兼ねますので個別でメッセージを送らせて頂きます。 (1月4日 10時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
ityeve(プロフ) - 初めまして、色々な作品を拝見させて貰っていますがどれも本当に大好きです!移行先を教えて頂いてもよろしいですか? (1月3日 4時) (レス) @page28 id: 1f8c14fd9f (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - プスメラウィッチさん» あくまでも原作沿いで進めたいので、今後の展開によりますが、必ず再会はさせます (2021年6月3日 9時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟は助けて欲しいです。後、五条悟と夢主ちゃんと再開して欲しいです。五条悟を早く助けて欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月3日 9時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ミラさん» ありがとうございます!いよいよ地獄の渋谷編です(T_T)夢主の性格上死にかねないですよね(遠い目)全てをすっ飛ばして再会させてあげたいのが本音です。ミラ様の望む展開に進めるか分かりませんが、頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします^^* (2021年1月26日 17時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セシル | 作成日時:2021年1月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。