第17話 耳を貸して、口は閉じたままで ページ17
土屋くんと付き合い始めて数日後──私はフォトブックの撮影で、パリへ飛び立った。パリから帰国した後も、仕事の関係で学校へ通うことは出来ず、土屋くんにも会えない日が続いた。一応、連絡は取り合っているし、ここが頑張りどころだと自分に言い聞かせて、仕事に打ち込んだ。
「え！？A、彼氏出来たの！？」
『うん、できた……言ってなかったっけ？』
口を揃えて「聞いてなーい！」と言うモデル仲間達に「ごめんごめん」と謝れば、一人のモデル仲間が「彼氏って、モデル？俳優？」と聞いてきた。「同じクラスの子」と答えた瞬間、モデル仲間達は揃いも揃って口を閉ざし、顔を見合わせた。
『え……何…？』
「いや……こんな事、言いたくないんだけどさ……A、騙されてない？」
『は？どういう意味？』
「一般人って、どうも信用出来ないっていうか……ほら、モデルと付き合ってるっていうステータス欲しがる奴いるじゃん」
『土屋くんはそんな人じゃないよ』
「でも、わかんなくない？Aのいない間に、彼氏は好き勝手やってるかもしれないじゃん」
「そうそう！あたしも学校同じ奴と付き合ったことあるけど、そいつ隠れて浮気してたからね！」
「あ、うちの元彼もそうだった！」
「私の場合、私が浮気相手だったんだからね！ありえなくない！？」
「自分のステータス優先する男とかマジ無理」
「携帯はまめにチェックした方がいいよね！」
「それな！！」
経験者同士の話に花が咲いたのか、自分の元彼を罵倒し始めたモデル仲間達に、苦笑いを浮かべるしかなかった。そんな中、一つ年上の同期のモデルが私の肩に手を置き、口を開いた。
「皆、好き勝手言ってるけど、別にAの彼氏を否定してるわけじゃないから。Aは性格いいし、顔も可愛いから、変な男が寄ってきそうで心配なだけ……だから、あんま真に受けない方がいいよ」
『…うん……ありがとう…』
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しおらん(プロフ) - 凄くいいです！ほんと正光かっこよすぎて最高です！ (2020年5月19日 11時) (
レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
み - 初めて本編と一緒に読ませていただきました続きが楽しみです！ (2019年11月10日 23時) (レス) id: d9179ab9db (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - リカさん» ありがとうございます（；_；）これからもよろしくお願いします（；_；） (2019年4月17日 18時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
リカ(プロフ) - 本編も大好きで読まさせてもらってます(^^)更新頑張ってください*\(^o^)/* (2019年4月14日 23時) (レス) id: 6d2f89e3f3 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - この作品がすごく面白くて、更新楽しみにしてます！応援してます！後、本編はいつ頃更新するのですか？ (2019年3月25日 1時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年3月24日 3時
