満点の桜の下で−4 ページ4
『……なぁ、恵』
伏黒「あ?」
『もしかして悟……冗談抜きでうちと花見行きたなかったんかな…!?』
伏黒「…………そーかもな」
ガーンという効果音が聞こえてきそうな勢いで落ち込むAに肩を竦め、「さっさと謝って仲直りすれば?」と告げれば、Aは「うちから謝るのは嫌!うち悪ないもん!!」と食い気味に反論してきた。
伏黒「せっかく花見に来たのに、それでいいのか?来たかったんだろ?」
『……いい。恵と楽しむって決めたから』
伏黒「俺を巻き込むなって言ってんだろ」
『なぁ、恵。うち、いちご飴食べたい。奢って』
伏黒「人の話を聞け。オマエのそういうとこ、五条先生そっくりだぞ」
『あんな性格クソと一緒にせんで』
伏黒「いい勝負だと思うけど」
『確かにうちは面倒くさい女やけど、根はいい子やもん』
伏黒「自分で言うか、それ」
『嘘は言ってへんからええやん……あ、じゃがバターある。ねぇ、恵。いちご飴とじゃがバター食べたい。あとベビーカステラ』
伏黒「自分で買え」
『悟にスマホ取られて一文無しやもん』
伏黒「財布は」
『持ってきてへん』
伏黒「……オマエが女じゃなかったら殴ってる」
あからさまに顔を顰めれば、Aは「イケメン台無しやで」とへらっと笑った。こういうところも、五条先生と似ている気がして、すごく腹が立った。そんな俺にお構い無しで、Aは「早く屋台並ぼ」と俺の腕を引いた。「仕方ねぇな」といちご飴の屋台に並ぼうとしたら、「A」とAの名前を呼ぶ五条先生の声が聞こえた。
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セイラ - すみません、こちらの方から失礼します。 東京リベンジャーズの、二人の愛は茨の道の方のパスワード教えていただいてもよろしいですか?! (2022年3月3日 23時) (レス) id: 776270c83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2022年2月24日 20時