検索窓
今日:10 hit、昨日:12 hit、合計:7,244 hit

淡雪の世界に溶け込む−1 ページ12

『───ねぇ』

五条「ん?」

『どういう風の吹き回し?』

五条「何が?」

『…………』

不思議そうに私のことを見る割には、口元が緩んでいる悟に、私は顔を顰める。
絶対なんのことか分かっとるくせに……白々しい態度とりやがって……。
フツフツと沸き起こる苛立ちを抑え、わざとらしくため息をついて、「今まで出張に同行させてくれたことないやん」と告げれば、「“雪が見たい”って、家で駄々こねるから連れてきてあげたんだよ」と悟はヘラっと笑った。

『駄々なんかこねてないし………“雪景色が見たい”って話しただけやん』

五条「寒がりのくせに雪が見たいとか、矛盾してない?」

『寒いのは嫌。でも、雪景色は好き』

五条「ふーん……まあ…たまたま出張先が富山だったし、雪を見るにはちょうど良かったからね。それに、僕と出かけられて嬉しいでしょ?最近、デートもご無沙汰だったし」

『……嬉しくない。寒いし、歩くの疲れたし、もう帰りたい』

五条「うわぁー、可愛くねー」

顔だけこちらに向けて、ゲンナリとした表情を浮かべる悟を一瞥して、「それにしても……雪…多すぎん?」と新しい話題を振れば、「そりゃあ、山の中だからね」という答えが返ってきた。

淡雪の世界に溶け込む−2→←過保護の塊−5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

セイラ - すみません、こちらの方から失礼します。 東京リベンジャーズの、二人の愛は茨の道の方のパスワード教えていただいてもよろしいですか?! (2022年3月3日 23時) (レス) id: 776270c83e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セシル | 作成日時:2022年2月24日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。