満天の桜の下で−1 ページ1
五条「はーい!皆、ちゅーもく!今日の午後の授業は、実技ではなく……みんなで花見に行きたいと思いまーす!はい、拍手!!」
虎杖「マジで!?」
五条「たまには生き抜きも必要だからね」
五条先生の唐突すぎる提案に、俺は顔を顰める。「イエーイ!花見!」と喜ぶ虎杖と釘崎を横目に、俺の後ろの席に座ってスマホをいじるAに「オマエが言い出したのか?」と聞けば、Aは眉間にシワを寄せて「違う」と答えた。
伏黒「何怒っててんだよ」
『は?怒ってへんわ』
伏黒「いや、どう見ても機嫌悪ぃし、怒ってるだろ」
『……恵の気のせいちゃう?』
釘崎「ねぇ、花見ってどこの花見に行くの?まさか、学校の敷地内の桜で済ませるつもりじゃないでしょうね」
五条「最初はそれでもいいかなぁって思ったんだけど、みんな出店行きたいでしょ?」
釘崎「もち!」
虎杖「さすが先生!わかってんね!てか先生、Aと2人で行かねーの?花見デート!」
釘崎「そうよ!花見デートは、定番中の定番でしょ!」
五条「行かないよ。Aと2人でで行っても楽しくないし」
先生の一言で、ピシッと空気に亀裂が入った気がした。俺と虎杖、釘崎の視線が、自然とAに集まる。スマホを触っていたAは、スマホを机に置き、笑顔を浮かべて「オマエと花見デートなんかこっちから願い下げやわ」と、先生に負けじと言い返した。おかげで、教室の空気がさらに重くなった。
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セイラ - すみません、こちらの方から失礼します。 東京リベンジャーズの、二人の愛は茨の道の方のパスワード教えていただいてもよろしいですか?! (2022年3月3日 23時) (レス) id: 776270c83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2022年2月24日 20時