第23話 生まれて元よりおつべきか ページ24
──中学の頃、うちは札付きの悪やった。それでも勉強は人並み以上にできたため、そこそこの高校へ入学した。
高校入学直後、同じ中学やった奴が色々言いふらすもんやから、うちの周りに人は寄り付かんかった。どうせ、友達言うても仲良しごっこや……そんな上辺だけの友達なんて、こっちから願い下げや──そう思っていた矢先、そいつは現れた。
『色々言われとんのに、堂々としとってかっこええなぁ』
杏野「は？」
『うち、音海Aいいます！うちと友達になってや！』
裏表を感じさせない笑顔で、手を差し伸べる超絶美少女──うちとAが親友になるんにはそう時間がかからなんだ。
Aには小さい頃からの幼馴染がおった。Aの幼馴染はバレー部に所属しており、Aから大会の応援に行こうと誘われた──そこに、そいつはおった。
「角名、こんなかわええ幼馴染おったん！？ずるいわ！」
角名「侑、顔に騙されんな。こいつ、めちゃくちゃ性格悪いから」
『倫太郎に言われたないわ！！』
宮侑──一目見た時からいけ好かん奴やった。侑の片割れの治の方はなんとも思わなんだのに、侑だけはどうしても気に食わなんだ。せやから、あんま関わらんようにしよう……そう思ったのだが──あろう事か、Aは侑に惚れてしまい、侑もAに好意を寄せ、1年の秋頃に2人は付き合い始めてもうた。
杏野「侑のどこがええねん。Aの趣味を疑ってまうわ」
『何で！？侑くんめっちゃ優しいし、ええ男やん！うちにはもったいないくらいやわ！』
「そない邪険にせんと侑くんと仲良うしてや」と笑うAを見て、“まあ、Aが幸せならええか”という気持ちが芽生えた。
しかし、2年にあがると同時に、侑は理由もなしに一方的に別れを切り出して、Aのことをフった。そのせいで、Aがどんだけ傷ついて涙を流したか──侑は知らない。それが一番許せへん。
杏野「──Aは、何で侑に執着するん……Aの事、幸せにしてくれる男は他にもおるやん……そいつの気持ちにもええ加減気づいたれや──お前もそう思うやろ？治」
振り返ると、物陰からいつもと同じ表情を浮かべた治が姿を現した。
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セシル(プロフ) - Ruuさん» 完全にごちゃごちゃになっていますね。修正します。 (2020年12月1日 23時) (
レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - お話はすごくいいのですが途中から角名が関西弁になっているのがどうしても気になって... (2020年3月11日 3時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - お、治くん、、、むくわれて欲しいです、、 (2020年3月4日 18時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2018年7月18日 12時
