第11話 シニアの計略 ページ12
杏野「は？今なんて言った？」
『いや、だから……今日、侑くんと一緒に帰ることになった……』
杏野「何でそうなったん？」
『そ…それは…うちにもようわからん……倫太郎に侑くんの機嫌直して来いって頼まれて、侑くんに会いに行ったら……侑くんに“一緒に帰ろ”って誘われて……』
杏野「……つまり、角名が原因っちゅうことやな……角名、シバいてくるわ」
『ちょっ…！あかん…！落ち着いて、雅…！』
止めなければ、ほんまに倫太郎のところに殴り込みに行きかねないため、うちは雅の腕を引っ張って、無理やり元の位置に座らせる。
杏野「……Aはどうしたいん？」
『え？』
杏野「侑の誘い断らんかったんやろ？もしそれが断れんかっただけなら、うちが代わりに断って来たるで」
『……うち……許されるなら、侑くんと一緒に帰りたい』
もう二度とあの頃には戻れへんってのは、わかっとる。高望みはせえへん。せやけど、せっかく侑くんが誘ってくれたんや。正直、二人っきりになるのは、まだ怖いけど、このチャンスは逃したない。
杏野「許すも何も、侑から誘ってきたんやから大丈夫やで。それで文句言うてくるやつおったら、うちがぶっ飛ばしたるわ」
『……ありがとう、雅』
杏野「けど、納得出来んもんは納得出来ん……ちょっと行ってくるわ」
『えっ……ちょっ…雅…！？』
授業の終わりを告げるチャイムとともに、雅は笑顔を浮かべて屋上を出ていってしまった。多分これは……治くんのとこに行った可能性が高い。
『……ごめん…治くん……うちは一応……止めようとしたんやで……』
第12話 それとも大衆の勝手な裁判か→←第10話 あはれ。こころ行方知れず
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セシル(プロフ) - Ruuさん» 完全にごちゃごちゃになっていますね。修正します。 (2020年12月1日 23時) (
レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - お話はすごくいいのですが途中から角名が関西弁になっているのがどうしても気になって... (2020年3月11日 3時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - お、治くん、、、むくわれて欲しいです、、 (2020年3月4日 18時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：セシル
| 作成日時：2018年7月18日 12時
