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第236話 何度拭っても消えない涙 ページ38

万次郎「言いたい事があるならハッキリ言え……昔からそう言ってるだろ」

『…………マイキーは……明日も仕事…なのかな……って思って……』

万次郎「…………明日の予定……三途に確認させる……もし予定があれば調整……」

『や…やめて…!』

オレの言葉を遮るように声を大にするAに、目を丸くする。Aは「そこまでしなくていい……迷惑…かけたくない」と目から涙を流した。

『私……ただでさえ、身体の事でも心配かけてるし……久しぶりに外に出たら……ハァ…っ……怪我して帰ってくるし……さっきも私のせいでマイキーが……っ』

万次郎「美玖琉…!」

呼吸のスパンが次第に早くなり、過呼吸を起こすAの背中をさすり、「大丈夫だ。ゆっくりでいい。ゆっくり呼吸しろ」と何度も言い聞かせて、Aを落ち着かせる。
その時、部屋をノックする音が聞こえた。Aの背中をさすりながら、「入れ」と扉に声をかけると、「失礼します」と三途が姿を現した。

三途「首領、奥方の食事と水を……Aさん…!?」

万次郎「大丈夫だ。すぐ治まる」

三途「……食事、ここに置いておきますね。他に必要なものがあれば、また呼んでください」

万次郎「あぁ」

食事をテーブルに置いて、部屋を出ていく三途を横目にベッドに蹲るAに視線を落とす。さっきよりだいぶ呼吸が落ち着きだしたため、Aの事を抱えて、ベッドに寝かせ直す。

万次郎「眠かったら寝ていいぞ」

『…………うん…』

目を閉じて眠りについたAに安堵の息を吐き、オレもAと同じようにベッドに横になる。

万次郎「…………ゴメンな…A」

第237話 ワルツは光を模った→←第235話 嘘入りのパウダーシュガー



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瑠李(プロフ) - いつも楽しみにみています(*^^*)応援してます。頑張ってください。 (2021年12月14日 2時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - いつも楽しみに見てます!!今後がとても気になりました (2021年11月19日 19時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
まいこりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (2021年11月9日 18時) (レス) @page41 id: 580e720842 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!!!! (2021年10月4日 6時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ぱむむさん» ありがとうございます!私も個人的に梵天のマイキーのメンヘラヤンデレ感がすごく好きで絶対話に入れたいと思ってました(笑) (2021年9月10日 18時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2021年8月31日 11時

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