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第213話 願うは幸せな未来 ページ15

龍宮寺「じゃあ、A。オレらも帰るわ」

『あ、うん。2人とも来てくれてありがとう』

三ツ谷「あんま無理すんなよ」

『うん』

病室を出て行く2人に手を振って、2人の背中を見送る。2人が病室を出て行った直後、マイキーが「やっと2人になれたぁ」とグッと伸びをした。私はそんなマイキーにクスッと笑みをこぼして、「ギュッてして」と両手を伸ばす。マイキーは少し驚いた表情を見せたが、すぐに嬉しそうに笑って、「今日はやけに甘えただね」と私の事を抱きしめてくれた。

『甘えちゃダメ?』

万次郎「まさか。大歓迎。A、たまにしか甘えてくれねーもん」

ヒョイっと軽々と持ち上げられ、私はマイキーと向き合うようにマイキーの膝の上に座らされた。「この方が抱きしめやすい」と言って、ギュッと抱きしめてくれるマイキーに、私は顔を預けて、マイキーの首に手を回す。

万次郎「A、退院したら何したい?」

『え…?』

万次郎「特別にAの好きな事になんでも付き合ってやるよ」

『なんでも…?』

万次郎「うん、なんでも。行きたいとこあるなら可能な限り連れてってやるし、買い物がしたいならいくらでも付き合ってやる」

『…………私……マイキーとずっと一緒にいたい……くだらない話をして……ご飯を一緒に食べて……お風呂も一緒に入って……一緒に寝る……それが…今私が一番したい事…かな……』

万次郎「そんな事でいいの?」

『うん。私には十分すぎるくらい贅沢な事だよ』

万次郎「そっか。まあ、Aがいいって言うならいいけど……退院して、体調が安定してたらオレん家泊まりにおいで」

『うん……ねえ…マイキー』

万次郎「ん?」

『12年後も……変わらず一緒にいられるかな……』

万次郎「……心配すんな。オレがオマエの事もみんなの事も守るから……絶対に」

『……うん─────』

第214話 かつて青が在った場所→←第212話 三日月の裏側で恋を知る



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瑠李(プロフ) - いつも楽しみにみています(*^^*)応援してます。頑張ってください。 (2021年12月14日 2時) (レス) id: 9824e2f221 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - いつも楽しみに見てます!!今後がとても気になりました (2021年11月19日 19時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
まいこりん(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!! (2021年11月9日 18時) (レス) @page41 id: 580e720842 (このIDを非表示/違反報告)
名無し28468号(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!!!! (2021年10月4日 6時) (レス) id: 6546ee49f0 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ぱむむさん» ありがとうございます!私も個人的に梵天のマイキーのメンヘラヤンデレ感がすごく好きで絶対話に入れたいと思ってました(笑) (2021年9月10日 18時) (レス) id: 7fa00bc5ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2021年8月31日 11時

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