FILE.108 ロータス、エーテル、救われなかった者たちへ ページ9
風見「………」
『………』
A･ヴィンヤード……コードネーム“スプリッツァー”──ベルモットこと、シャロン･ヴィンヤードの娘で、例の組織のボスのお気に入り……そして、俺の上司である降谷零の最愛の女……何故、その女とこんな玄関先で睨み合ってるのか……それは、遡ること1時間前──。
風見「ふ、降谷さん……今、何と…？」
安室「聞こえなかったのか？今から僕の家に行って、Aの様子を見てきて欲しいと言ったんだ。あの事件後、熱が悪化してずっと寝込んでいるんだ」
風見「じ、自分がですか…？」
安室「生憎、僕は今日中に片さなければならない仕事が山積みなんだ。夕方頃までには終わらせる予定だが、今のAを1人にしておくのも心配でね」
風見「でしたら、自分が降谷さんの代わりに……」
安室「それができたら最初からそうしてる」
風見「で、ですよね……」
安室「……あの子は警戒心が強い。僕の部下と分かっていても、そう簡単に心を開かないだろう。だが、Aにとって頼れる人間が増えることはいい事だと僕は思う──頼んだぞ、風見」
──と、降谷さんに頼まれ、自宅の鍵を預かり、降谷さんの自宅を訪れた。自宅で療養していた彼女に出迎えられ、冒頭の状況に至る。
風見「……降谷さんのご指示で貴方の元へ……」
『帰って』
俺の言葉を遮り、踵を返してリビングに姿を消すA･ヴィンヤードに、自然とため息がこぼれた。俺はすかさず携帯を取り出し、降谷さんに電話をかける。
風見「お疲れ様です、降谷さん。お忙しいところ、申し訳ありません……門前払いに合いました」
［やっぱりか……それで？Aの様子は？］
風見「リビングに向かわれましたが、大分足元がふらついていました。相当熱が高いのかと……」
［今朝より悪化しているな……すまない、風見。Aに代わってくれ］
風見「分かりました」
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
