FILE.113 無邪気な花摘みの少女 ページ14
『──あれ…？風見さん、帰っちゃったの？』
安室「あぁ。Aが起きる少し前にね」
『そうなんだ……』
目が覚めて寝室を出ると、リビングにはソファーで紅茶を飲みながら寛ぐ零さんの姿しかなかった。
残念……最後に一言お礼が言いたかったのに……まあ、零さんに伝えてもらえばいいんだけど。
安室「随分、風見のことが気に入ったようだね」
『え…？』
安室「俺にはなかなか心を開いてくれなかったのにね」
少し拗ねたような言い方をする零さんに「珍しい……嫉妬…？」と少し茶化したように言って、零さんの隣に座れば、零さんに鼻をつままれた。
安室「君は母親そっくりだね」
『昔からよく言われる』
機嫌取りで零さんの肩に頭を乗せれば、「そんなんじゃ、ご機嫌取りにならないぞ」と言われ、零さんの手が額に触れた。
ちぇっ……やっぱり、零さんには全てお見通しか。
安室「だいぶ、熱が下がったね」
『咳も治まって、体も楽になってきた……零さん、風見さんにお礼を言っておいてくれる？』
安室「あぁ、伝えとくよ。風邪が完治して、時間が取れたらどこか出かけよう。この間のデートの埋め合わせ、まだしていないからね」
『ほんと…！？ケホッ…ケホッ……』
安室「こら、油断は禁物だよ。完治するまでは絶対安静。わかった？」
『うん……零さん、デート楽しみにしてるね』
安室「Aのためにプラン考えておくよ」
『ありがとう』
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
