FILE.111 色彩の本音はまやかし ページ12
風見「──食欲があるのであれば、何か作りますけど」
『風見さんも料理をするの…？』
風見「ええ、まあ……頻繁にというわけではありませんけど」
『ふーん……ミルク粥が食べたい。ご飯のストック、冷凍庫にあると思うから……』
風見「わかりました」
Aさんの要望に応えるため、キッチンを借りて、冷凍庫の中にあるパックに入ったご飯を取り出し、冷蔵庫を開けて牛乳を取り出そうとすれば、綺麗に整頓されたパックが並んでいるのが目に入った。
まさか、降谷さん……Aさんのためにおかずのストックを作っていたのか……あの多忙人にそんな時間があるとは思えないが、ハイスペックな降谷さんだからこそ、こなせることなのだろう。
携帯のレシピを見ながら作り終えたミルク粥を器に移して、お盆に乗せてAさんの元へ運ぶ。
風見「熱いので気をつけてくださいね。起き上がれますか？」
『うん……ありがとう』
頭を抑えながら、ソファーから起き上がったAさんに「どうぞ」とミルク粥の入った器を渡す。その間に少し溶けた氷枕に氷を足して、再びAさんが横になっていたソファーに敷く。
風見「どうですか？お口に合いましたか？」
『うん、美味しい……けど、零さんが作ってくれたやつの方が美味しかった』
平然と答えるAさんに、眉がピクっと動いた。
率直な感想だろうし、Aさんに悪気はない……とはいえ、何だこのなんとも言えない感情は……そんなに降谷さんは料理が上手いのか？
『……風見さん、お昼まだでしょう？冷蔵庫の中にある零さんが作ってくれたご飯、食べていいよ』
風見「では……お言葉に甘えて、いただきます」
この後、降谷さんの料理の上手さに感動したのは、言うまでもない。
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ラブリー - タイトルに惹かれたので見に来たら最初からページがなくてみれないです🥲 (12月2日 17時) (
レス) id: 0fb8342324 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄くいいです!!安室かっこいいです！ジンも好きなので色々と複雑ですね…。ゼロの日常も混ざっていて凄く最高でした！続き楽しみにしています！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: 7c779db0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2019年2月21日 8時
