第九十五話 黙ってチョーダイ ページ46
『それにしても中也…』
中原「あ?」
『よく相席を許可したね』
中原「俺が許可するわけねぇだろ。この木偶が勝手に座ってきたんだ」
太宰「未だそんな事を云っているのかい?そんな細かい事を気にしていたら、大きくなれないぞー」
中原「身長の事は余計なお世話だ…!!!」
『喧嘩するなら外でやって』
ワタシの一言で、中也は口を噤む。そして、ここぞとばかりに太宰さんが口を開く。
太宰「相変わらず、中也はAちゃんには何も云い返さないんだねー。まあ、ポートマフィアでAちゃんに逆らえるような強者はそうそういないだろうけど」
中島「あ、あの…太宰さん……Aさんって一体何者なんですか……」
ワタシを見る敦君の目には恐怖の色が見えた。だからワタシは、敢えて目を細めて口元に弧を描く。すると、敦君はあからさまに肩を震わせた。
うん…判りやすくて面白いわね。
太宰「云っただろう、敦君。Aちゃんはポートマフィア現最年少幹部で首領の義娘。所謂、御令嬢さ。だから、ポートマフィアの組員はAちゃんには逆らえない。一部の人間を除いてね。因みに、今は落ち着いた雰囲気で誤魔化しているけど、昔は超がつくほどの我儘娘だったのだよ。今でも、Aちゃんの横暴さには、右に出る者はいないんじゃあないかな」
『その減らず口……閉じならいなら太宰さんの頭に紅茶をぶっかけるわよ』
中原「ハッ!そりゃあ、善い考えだ。遣ってやれ、A!」
太宰「ところでAちゃん、最近如何だい?マフィアの方は」
中也の事を完全に無視して話を変える太宰さん。太宰さんの態度に青筋を立てる中也を横目に、太宰さんをジト目で見つめ、閉ざしていた口を開く。
『莫迦なの?探偵社に情報を与えるような真似、すると思う?』
太宰「もう、Aちゃんはつれないなぁ……じゃあ、別の話をしよう。君達の処の樋口君を紹介してくれるって話、如何なってる?」
『は?』
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くまこ - 本当に面白かったです!!中也さんカッコイイです!! (2016年11月12日 23時) (レス) id: 015a6a66a8 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綾瀬雪さん» 何度も足を運んでいただき光栄です!!中也には溺愛していただきます(笑)今後ともご期待に添えるよう頑張りたいと思います! (2016年10月30日 0時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬雪 - お久しぶりです。続き読ませていただきました。夢主ちゃん本当に可愛いですね!ワガママだけど根がいい子なのがいいですよね。これからも中也さんに溺愛されてほしい! (2016年10月28日 15時) (レス) id: e4913cbce9 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綾瀬雪さん» 本当ですか?良かったです(T_T)小説の話を組み込むのは不安だったのですが、そう言っていただける方がいて下さって本当に嬉しいです\ ♪♪ /これからもよろしくお願い致します (2016年10月15日 17時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬雪 - お返事ありがとうございます。本編より少し幼さの残る夢主ちゃんとってもかわいいです。ワガママ可愛い子大好きなので私の好みどストライクです! (2016年10月15日 14時) (レス) id: 3c086ba796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2016年10月7日 23時