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第八十一話 まったく数奇な運命だね ページ32

現場は軍警や野次馬共で溢れていた。
まあ、当たり前か……昨晩Aは一組織を潰した。死骸の数も相当なものだった筈だ。軍警が居てもおかしくは無い。幸い野次馬共のお陰で姿は隠せているから善いが、これじゃあ手掛かりの探りようがねぇ。

「おやおやぁ?こんな処で何をしているんだい?帽子掛機君」

中原「て…手前……」

最悪だ。何でこのタイミングで……何でこんな処で……こんな奴に遭遇しなきゃならねぇ……。
俺の口からは自然と舌打ちが零れる。

「ん?君は確か……彼の時の素敵帽子君じゃないか」

「乱歩さん、御世辞も程々にしてください。でないと、あのちびっこマフィアは勘違いして調子付きますから」

中原「殺すぞ、糞太宰」

俺の目の前に現れたのは、俺達ポートマフィアの天敵とも云える武装探偵社員。それも厄介な事に、元マフィアの最年少幹部……裏切り者の太宰治が現れた。

太宰「あれ?珍しいねぇ……中也がAちゃんを連れていないなんて……若しかして喧嘩でもしたのかい?」

中原「五月蝿ぇな…手前には関係ねぇだろ。さっさと俺の前から失せろ」

太宰「私だって、君なんかと同じ空間に居ると思うと吐き気がするから、出来る事なら直ちにこの場から立ち去りたいさ……だが、これでも私は仕事で此処に来ているんだ。軍からの依頼を放棄したら、社長にどやされるからねぇ」

呑気にペラペラと喋る太宰に俺の苛立ちは更に募る。
何が仕事だ……任務を放棄して逃げ出した木偶の分際で……。

江戸川「ふむ……成る程。矢張りこの騒動の原因は、ポートマフィアの仕業か……首謀者は“鬼堂A”で間違いない」

太宰じゃない方の眼鏡を掛けた探偵社員の言葉に、俺は思わず目を見開いた。そんな俺を見て、太宰が口元の笑みを濃くした。

第八十二話 不完全燃焼→←第八十話 融解する残心



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くまこ - 本当に面白かったです!!中也さんカッコイイです!! (2016年11月12日 23時) (レス) id: 015a6a66a8 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綾瀬雪さん» 何度も足を運んでいただき光栄です!!中也には溺愛していただきます(笑)今後ともご期待に添えるよう頑張りたいと思います! (2016年10月30日 0時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬雪 - お久しぶりです。続き読ませていただきました。夢主ちゃん本当に可愛いですね!ワガママだけど根がいい子なのがいいですよね。これからも中也さんに溺愛されてほしい! (2016年10月28日 15時) (レス) id: e4913cbce9 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - 綾瀬雪さん» 本当ですか?良かったです(T_T)小説の話を組み込むのは不安だったのですが、そう言っていただける方がいて下さって本当に嬉しいです\ ♪♪ /これからもよろしくお願い致します (2016年10月15日 17時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬雪 - お返事ありがとうございます。本編より少し幼さの残る夢主ちゃんとってもかわいいです。ワガママ可愛い子大好きなので私の好みどストライクです! (2016年10月15日 14時) (レス) id: 3c086ba796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2016年10月7日 23時

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