第八話 フライデーの悪夢と眠って ページ9
半年ぶりに帰った中也君に飲みに誘われた。梶井も加えたいつもの面子で酒を飲む。酒も程よく進んだ頃、中也君が煙草を懐から取り出した。
広津「煙草は、辞めたんじゃなかったのか?」
中原「あ?Aの前では、吸わねえだけだよ。一度だけだが……彼奴、気管支炎になってるからな」
広津「成る程。相変わらず、重宝しているようだな」
中原「ンな事より、訊いてくれよ。昨日、首領がこんな事云いやがったんだよ」
「「(始まった…)」」
***
鷗外「太宰君、組織に戻って来ないかな?君もそう思うだろう?元相棒の中也君」
『首領……それ、完全に地雷踏んでますよ。ワタシに迸りが来るので止めてください』
鷗外「Aちゃん、私の事は“御父様”と呼びなさいって、何度も云っているだろう?昔の君は、それはもう私にベッタリで可愛かったのだよぉ……勿論、今も充分可愛いけどね」
『キモチワルイ』
鷗外「非道い!!だけど、可愛いから許す!!」
中原「………」
***
中原「だとよ!現五大幹部じゃ不満だって云いてえのか!?」
広津「はは…私も首領に同意見だ。まぁ、戻りはしないと思うが」
中原「ああ、糞!太宰の野郎、一言文句云ってやらんと気が済まねぇ!!」
繋がる筈のない太宰君に電話をかける中也君は、完全に酔いが回っているのだろう。出る筈の無い太宰君に苛立つ中也君から携帯を借りる。
広津「やあ、太宰君。少々無用心ではないかね。番号は変えた方がいいと思うが」
中原「おい、何で広津がかけた途端出んだよ!!エスパーかよ!貸せよ!!おいだざ…って、切れてやがる畜生!!」
広津「マスター、彼に水を」
梶井「本当に繋がったの?」
広津「真逆。酔いの程度を確かめた迄だよ。それより、Aさんに連絡を取ってくれるか?」
梶井「はいよ」
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瑠李(プロフ) - どころ所敦が淳になっています。 (2018年3月16日 20時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - きな粉もちさん» そんな勿体ないお言葉ありがとうございます!!とても励みになります(T_T)これからもよろしくお願いします!! (2016年6月19日 0時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - もう大好きです!他の作品も読ませていただきました。どれもとても面白かったです!続きが気になりますがご自分のペースで更新して頂けたらな、と思っております。無理せず頑張ってください!私も陰ながら応援させて頂きます! (2016年6月18日 2時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - パティーさん» ありがとうございます(T_T)そう言ってもらえるなんてとても光栄です!今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月9日 16時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 新作おめでとうございます(>ω<)セシルさんの作品&中也くん大好きなので今後の展開がとても楽しみです!!陰ながら応援しております!! (2016年6月8日 23時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2016年6月8日 17時