第十七話 毒を孕んだ蜂蜜 ページ18
卓子(テーブル)に並べられた洋菓子の数々に、俺の隣に居たAは、目を輝かせた。その卓子に並べられた洋菓子をひたすら食べ続けるエリス嬢は、Aが部屋に入ってきたのを確認すると、Aの事を呼び、自分の隣に座らせた。
鷗外「ねぇ、エリスちゃん。食べ過ぎは体に宜しくないよ」
エリス「なんで?甘いは正義」
鷗外「そうだけど、でも…」
エリス「前、リンタロウが購って来た襞付きのドレス、モエノと一緒に着てあげてもいい」
鷗外「お代わり要る?」
『……エリス、アナタがドレスを着るのは勝手だけど、ワタシを巻き込まないで。ワタシ、着ないからね。絶対厭だからね。御父様が購ってきたドレスなんて』
エリス「モエノ、これも食べる?」
『……い…善いの…?』
エリス「リンタロウが購って来たドレス、着る?」
『……着る』
エリス「モエノも本当に甘い物が好きね……チュウヤより好き?」
『ええ、勿論』
エリス嬢にまんまと手の平の上で転がされ、エリス嬢の意地の悪い質問に即答するAに、色々と突っ込みたかったが、それは後の娯しみに取っておこう。それよりも、首領への報告が先だ。
中原「首領。生存兵に依ると組合襲撃後、我々より僅かに早く現場に着いた探偵社が、配下の異能者及び、紅葉の姐さんを連れ帰ったとの事です。恐らく、“捕虜”として」
鷗外「姑息な連中だねぇ」
中原「如何しましょう。我々と雖も、五大幹部の一翼が人質に取られては、迂闊に手が」
鷗外「よし!探偵社の社長を殺そう」
「『!』」
鷗外「暗殺が善いな。外部の殺し屋を使えば、労力も掛からず、私達は対組合に傾注出来る」
中原「手配します」
228人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠李(プロフ) - どころ所敦が淳になっています。 (2018年3月16日 20時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - きな粉もちさん» そんな勿体ないお言葉ありがとうございます!!とても励みになります(T_T)これからもよろしくお願いします!! (2016年6月19日 0時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - もう大好きです!他の作品も読ませていただきました。どれもとても面白かったです!続きが気になりますがご自分のペースで更新して頂けたらな、と思っております。無理せず頑張ってください!私も陰ながら応援させて頂きます! (2016年6月18日 2時) (レス) id: 6d39800d09 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - パティーさん» ありがとうございます(T_T)そう言ってもらえるなんてとても光栄です!今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月9日 16時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
パティー(プロフ) - 新作おめでとうございます(>ω<)セシルさんの作品&中也くん大好きなので今後の展開がとても楽しみです!!陰ながら応援しております!! (2016年6月8日 23時) (レス) id: 67fd284f3f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セシル | 作成日時:2016年6月8日 17時