第七話 ブルーバードで届けよう ページ8
グレン「おい、A」
『んー?』
グレン「おまえ、こんなとこで何してんだよ」
『見てわからない?──サボタージュ』
グレン「死ね」
『あはは。私が死んだら、悲しいくせに』
ケラケラと笑うAを一瞥し、資料に目を通す。そんな俺の態度が気に入らなかったのか、Aは俺に近づき、俺の膝の上に座った。
グレン「なんだ?俺の気を惹きたいのか?言っておくが、そんな誘い方じゃ、俺は乗らねぇぞ」
『別にそんなんじゃないし……グレンの態度が、気に入らなかっただけだもん……』
グレン「……おまえが、ちゃんと仕事するようになったら、相手してやるよ。俺は、おまえと違って忙しいからな」
『シノア姉様がいるから、私がいなくてもいいでしょ?それに……そろそろ、姉様が報告に来る』
Aの言葉とともに、執務室のドアが開いた。
シノア「失礼します……あら?もしかして、またお邪魔でした?」
グレン「……A、降りろ」
『はーい』
Aは素直に俺の膝から降りて、少し後ろに下がった。
グレン「で?どうだった?」
シノア「いやー、今回は凄いですよ。中佐とAちゃんの剣と同じクラスの『黒鬼』シリーズに挑戦できそうなのが、二人もいます」
グレン「優と君月か?」
シノア「ええ。強い欲望と悲しいくらいの優しさ……あの二人ならきっと、鬼の誘惑にも打ち勝つでしょう」
グレン「……そうか。なら二人が入れば、月鬼ノ組の戦力は大幅に上がるな」
シノア「ええ」
グレン「ふ〜ん。じゃあ、そろそろ俺も……この国の王位を、本家から奪うための準備を、始めようかねぇ」
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時