第四十七話 やっぱり淡い魔法だから ページ48
目を覚ますと、そこは先ほどと変わらない風景……唯一違うのは……吸血鬼達がいないこと。グレン達の元へでも向かったのだろうか……。
『……天邪鬼、下に何人いるかわかる？』
【……グレンに深夜……さっきの吸血鬼とその従者……それに、おまえのお気に入りのガキ共がいる】
『優たち…？』
【ああ……大方、おまえ達のことでも助けに来たんじゃないか？】
『ふーん……吸血鬼の背後を狙いたい……どっちへ行けばいい？』
【部屋を出て右だ】
『わかった』
天邪鬼の言う通り、私は部屋を出て、廊下を右へと進む。
【……止まれ……この下だ】
『そう……じゃあ、よろしく』
【任せろ…！】
具現化した天邪鬼は、私の周りの床を破壊した。そのおかげで、私はそのまま吸血鬼がいる三階へとたどり着く。
『見つけた……憑依しろ《天邪鬼》』
グレン「A…！？」
クローリー「あれー？もう目覚ましちゃったの？」
『死ね！！吸血鬼！！』
クローリー「剣よ、僕の血を吸え」
『っ！？敵を射殺せ《天邪鬼》！！』
クローリー「おっと、いきなり飛び道具は卑怯だな〜」
『……《天邪鬼》、もっと私の力を解放しろ』
【いいのか？吸血鬼の力は体力の消耗が激しいぞ。“人間の状態”じゃ、限度がある】
『目の前の敵を殺せるならなんでもいい』
グレン「A、止めろ！！早く退け！！」
『グ、グレン』
グレン「こいつらの力は、今までの吸血鬼とケタが違う！おまえの力なら逃げ切れる……早く撤退しろ！」
『い…嫌…！絶対に嫌…！グレンを置いて行くなんて…！！』
クローリー「よそ見してていいのかな？」
『っ！？』
いつの間にか目の前まできていたクローリーに気づかず、反応が遅れた。
クローリー「はい。捕まえた」
『は…離せ……っ！』
クローリー「離さないよ〜」
クローリーは笑みを絶やさず、私の首を掴む手に力を込めた。そのせいで、うまく酸素が回らなくなり、意識が朦朧としてきた。
第四十八話 かさばった悲しみを喪うまで→←第四十六話 紫水晶の夢の檻
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます！以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません（笑）今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます！グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです！ (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです！作者様は文才ありすぎですね！！！うらやましいです！グレンカッコイイ！あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年5月18日 22時
