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第四十五話 ただひとつのうまれた日 ページ46

『グレン…!深夜兄様…!』

クローリー「おっと、行かせないよ〜」

『ぐっ……!』

下の階に飛ばされたグレンたちの元へ向かおうとすれば、クローリー・ユースフォードに首を掴まれて、身動きが取れなくなってしまう。ここから逃げ出すことは不可能に近いため、私は抵抗の意味も兼ねて、クローリーのことを思い切り睨みつける。

クローリー「いいねぇ……その目」

チェス「クローリー様ぁ……そいつ、どうするんですかー?」

ホーン「殺しますか?」

クローリー「んー?殺さないよ」

「殺さない」と言われ、私は目を見開く。驚く私を見て、クローリーは口元の笑みを濃くした。

クローリー「“殺さない”って言ったのが、そんなにもびっくりしたのかな?」

『……ど…ういう…つもり…だ…!!』

クローリー「どういうつもりかって?ちょっと確かめたいんだよね……」

『っ…!?』

ホーン「ク、クローリー様!?」

チェス「えっ、ちょっ……嘘ぉ!?」

クローリーの従者二人の焦りの混じった声……私は、クローリーに吸血されている……そう理解するのに時間はかからなかった。

『んっ……やっ……やめて…!!』

必死に抵抗すれば、クローリーは私の首筋から顔を離した。私のことを見つめるクローリーの顔は、どこか確信を得た顔をしていた。

クローリー「……うん…やっぱり……君…人間じゃないね」

『!?』

クローリー「君は……僕らと同じ“吸血鬼”だよ」

クローリーの言葉に、私は反論の言葉を失う。まるで、頭を鈍器で殴られたような衝撃を受けている。

ホーン「ど、どういうことですか?クローリー様」

クローリー「この子が攻めてきたとき、目が赤かっただろ?それで、もしかしてって思ったら……案の定だ」

チェス「でも……見た目はただの人間ですよ?」

クローリー「うーん……もしかしたら、この子が持ってた武器に秘密があるのかもね……吸血鬼の力を抑える何かが……」

直後、クローリーは私の鳩尾を殴った。そのせいで、私の意識はだんだんと薄れていった。

第四十六話 紫水晶の夢の檻→←第四十四話 ふしあわせは知らぬ間に、わたしたちの近くで嗤っていたんだ



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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時

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