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第四十四話 ふしあわせは知らぬ間に、わたしたちの近くで嗤っていたんだ ページ45

目の前の吸血鬼を斬り倒しながら、敵陣の中へと足を進める。ある程度進んだところで、グレンが手で制し、隊の動きを止めた。

グレン「五士!!どうだ!?」

五士「……幻術圏内に入った…行くぞ!!」

五士さんの言葉を合図に、私たちは再び動き出す。
五士さんの幻術で、吸血鬼たちはこの場にいるはずのない兵士たちと戦っている。その隙に、私とグレン、深夜兄様の三人で市役所内にいる吸血鬼を殲滅する……それが今回の作戦の一つだ。

グレン「A、先に行くぞ」

『あっ、ズルイ!』

グレンは市役所の壁を上り、クローリー・ユースフォードの元へと足早に向かっていった。

クローリー「あ、見たことある顔だ。君が指揮官だね」

グレン「殺しに来たぞ、吸血鬼!!」

攻撃を仕掛けるグレン……しかし、グレンの一太刀は、いとも簡単に弾かれてしまった。グレンは、クローリーとの距離を保ちながら、攻撃の手を緩めることなく、起爆布をクローリーに向かって飛ばした。その隙に、私も壁を上り、クローリーに攻撃を仕掛ける。

『憑依しろ、《天邪鬼》!!』

クローリー「!!?……ハハッ……なるほど……君、おもしろいね〜」

『っ!?』

私の攻撃を難なく避けたクローリーは、私の腕を掴み、そのまま市役所の中へと放り投げた。あまりの力に、私の体は壁まで吹っ飛び、背中を強打する。

『ぐっ…!』

グレン「A…!」

クローリー「君、味方の心配してる場合?殺してくださいってことかな?」

グレン「てめぇこそ、戦闘中にペラペラと軽口叩いてていいのか?」

深夜「はい、チェックメイト」

完全に吸血鬼の死角……深夜兄様の攻撃でトドメをさせる……そう思ったのだが、あろうことか、クローリーはグレンの腕を掴み、そのままグレン諸共深夜兄様を下の階まで投げ飛ばしたのだ。

第四十五話 ただひとつのうまれた日→←第四十三話 ブルーレターの宛先



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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時

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