第四十三話 ブルーレターの宛先 ページ44
グレン「敵は？」
深夜「動きはないね〜。たぶん、僕らが来るのを待ってる」
『ということは、向こうも何かを企んでいると……』
深夜「そう考えるのが妥当だよね」
美十「やはり、こちらから攻撃を仕掛けるんですか？」
グレン「五士の幻術を使えば２００人くらいで攻めてるように見せられるはずだ。できるよな？」
五士「簡単に言ってくれるなあ……敵に近づかなきゃ無理だよ」
ため息混じりに五士さんがそう言えば、グレンは不敵な笑みを浮かべ、口を開いた。
グレン「じゃあ、近づけよ」
五士「なっ…！」
深夜「はは…これで五士、死んだね」
五士「ちょっ、深夜様〜…」
『五士さん、笑顔で見送って差し上げますね』
五士「A様まで…！？グレンの影響受けすぎですよ〜」
『いやいや…私はグレン程ひねくれていませんよ』
グレン「誰がひねくれてるって…？A」
『ひっ…！』
いきなりグレンの腕が私の首に回ってきたかと思えば、耳元でグレンが喋るものだから、思わず肩が震える。
『ちょっ…耳元で喋らないでよ…！』
グレン「おまえこそ、でけぇ声出すなよ。おまえの声、ただでさえ甲高ぇんだから」
『だ、誰のせいよ…！馬鹿グレン！！』
グレン「あ？まだ生意気な口きくのか……そんなにここで話されるのが気に入ったか？」
『っ！』
グレンの低い声が、また耳元で聞こえてくるものだから、体が嫌でも反応する。そんな私に、グレンは楽しそうに笑った。
私は両手で耳を塞ぎながら、グレンから距離をとって、思い切り睨みつける。
『も、もうやめてったら…！！』
グレン「そんな顔で言っても説得力ねーぞ」
深夜「ちょっとグレン、Aちゃんのこと苛めないでよね」
グレン「いいだろ、別に……」
美十「グレン、そろそろ時間です」
グレン「んじゃ……そろそろ始めるか。おまえら準備はいいな？」
五士「いつでも」
小百合「お任せ下さい」
『……グレン、私の足引っ張らないでね』
グレン「ほざけ、馬鹿A」
第四十四話 ふしあわせは知らぬ間に、わたしたちの近くで嗤っていたんだ→←第四十二話 ドローンの沈黙
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます！以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません（笑）今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (
レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます！グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです！ (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです！作者様は文才ありすぎですね！！！うらやましいです！グレンカッコイイ！あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セシル
| 作成日時：2015年5月18日 22時
