第四十一話 希望の残骸をいだいて ページ42
与一「し、失敗です……」
深夜「ん〜、でも今のは普通、よけられないでしょ」
『私も命中したと思ったんですけどねー……てことは、考えられることはただ一つ』
グレン「あいつがとんでもなく強いってことだ」
与一「優くん、クローリーって、僕ら知ってる奴だ」
優一郎「あ?」
与一「あいつだよ。新宿に行く前に、僕らが戦った吸血鬼の貴族…」
優は、何か思い当たる節があるのか、グレンから双眼鏡を奪い、名古屋市役所の様子を眺めた。
優一郎「あっ!!あいつだ!!すげえ強かった奴!!」
グレン「そう、強いな。おまけに、むこうは貴族が三人。こっちは人間15人」
『正面からぶつかっても、勝ち目はないね』
優一郎「じゃあ、どうすんだ!!」
深夜「二択でしょ。人質を殺してから逃げる。もしくは、うまく敵を分断しながら人質を救って散開」
『まっ、どっちが人数多く生き残れるかは、わかりきってることですよね』
優一郎「おい、グレン。仲間を見捨てて逃げたりしないよな?」
鳴海「中佐、ここは人質を殺して逃げるべきでしょう。襲ってこないところを見ると、幸い向こうは、私たちに興味がないようですし」
優一郎「はあ!!?おい、鳴海!!てめえ、ふざけ…!!」
鳴海軍曹は、優の言葉を遮るかのように、優のことを突き飛ばした。
鳴海「ふざけてるのは君だ。あの人質の中には、僕の同期もいる。君よりずっと動揺しているが……辛そうな顔で騒いだ方がいいか?」
優一郎「……おまえ…」
シノア「ですが、これ…囮任務なんですよね。吸血鬼の目を新宿へ集まっている。軍本隊へ向けさせないための…」
グレン「そうだ。人間が名古屋に攻め入ってるように見せたい。だから、派手に戦っているフリをする」
深夜「戦うの?でも、あれほどゆったり待ち伏せされてたら、絶対勝てないよ」
『………』
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時