第四十話 残酷な未来でもくぐり抜けていくよ ページ41
グレン「もっとうまくいけば、任務を終えたほかの部隊も集まって、クローリーたちも殺せるだろう」
深夜「あは、いかないよ。そんなうまくは」
グレン「……ネガティブめ」
グレンはそう小さく呟いて、隣にいる私の頭を容赦なく叩いた。
『いたっ…!な、何するの!?』
グレン「イラッときたからな」
『や、八つ当たりしないでよ!深夜兄様のおっしゃっていることは事実でしょ!?』
深夜「そうそう、Aちゃんの言う通りだよ。けど、できるだけうまくやろう。与一くん、おいで。僕らの出番だよ」
与一「あ、はい!」
鳴海「全員、配置につけ。吸血鬼からの攻撃に備える」
シノア「みなさんもお願いします」
深夜「本当は、Aちゃんの手も借りたいんだけど……」
そう言って、深夜兄様はグレンの方を見た。それにつられて、私もグレンのことを見上げる。グレンは、表情ひとつ変えずに口を開いた。
グレン「こいつはだめだ」
深夜「だよね〜。まあ、いいや。僕は四階部分をやる。君には五階部分を任せたよ」
与一「はい……!」
与一くんと深夜兄様が狙撃の態勢に入るのを黙って見守る。直後、与一くんが焦りが混ざった声を上げた。
与一「ご…五階の窓際に吸血鬼がいます!!気づかれる前に狙撃許可を!!!」
『!!?』
グレン「許可する!!やれ!!」
与一「はい!!行け、月光韻!!!」
激しい爆発音……見たところ、与一くんの攻撃は命中した……と言っていいだろう。砂煙がだんだん晴れてきて、名古屋市役所ないの様子が見えてきた。そこに見えたのは、私たちの標的の吸血鬼三体だった。
クローリー「なに、この鳥……ああ、そうか。そろそろ人間が来たかな。チェス、ホーン、来たみたいだよ〜」
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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時