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第三十六話 ふたりで笑いあえる幸せ ページ37

14時……グレン率いる吸血鬼殲滅部隊《月鬼ノ組》は、名古屋に点在する吸血鬼の貴族8人に、一斉攻撃を仕掛ける。
名古屋にいる貴族は合計10人。そのうち8人を14時15分までに、同時に全員殺す……これが今回の作戦……。

グレン「くそ…やばかった…見栄張って、襲う人数絞りすぎた…」

『グレン…!』

第十九位始祖メル・ステファノを倒し終え、片膝をつくグレンに、私は慌てて駆け寄る。

『グレン、大丈夫…!?』

グレン「問題ない。計画通りだ」

五士「どこがだよ!!超苦戦してたじゃねーか!!A様の前だからってかっこつけんな!!」

グレン「だが、俺たちがこれだけ苦戦するってことは他の人員を厚めにしといてよかった」

美十「指揮官が死んだら、意味ないでしょうに」

グレン「だから、上に深夜を残したんだよ。俺が死んでも、あいつがなんとかするだろ」

時雨「さすがです、グレン様」

小百合「ですが、グレン様があまりご無理なさるのは…わたくし、心配です」

五士「ってか、グレンは従者の二人に甘やかされ過ぎだと思うんだけど」

『………』

グレン「ん?……なんだ、A……何不貞腐れてんだ?」

『……平気で……死ぬなんて言葉……使わないで……』

グレン「……そんなことで不貞腐れてたのか?てっきり、おまえに待機を命じたことに怒ってんのかと思った」

『……それもある』

グレンの言う通り、私はグレンに「手を出すな」と命じられていた。
そのおかげで、グレンたちはボロボロだというのに、私は無傷……なんだか腑に落ちない。

グレン「言っただろ?おまえは、あくまでも俺のサポート……俺は、おまえのことを信用している……頼りにしているぞ、A」

そう言って、私の頭に手を置くグレン。たったその一言で、私の中にあったモヤモヤは、綺麗さっぱりなくなった。私は嬉しさのあまり、グレンに抱きつく。グレンも、そんな私を難なく受け止めてくれた。

第三十七話 パーフェクト・エンド→←第三十五話 きみのキスは魔法みたい



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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時

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