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第三十四話 シルバー・シンドローム ページ35

私の予想通り、結果はグレンたちの圧勝。優たちの陣形はバラバラで、黒鬼装備の三人はまったく機能していなかった。

『………』

五士「A様、何をそんなに難しい顔をされているんですか?」

『……いえ。五士さんのおっしゃる通り…私が加わっていたら、優たちに学ばせるどころか、瞬殺だったなぁ…と…』

五士「ハハ…なるほど」

『グレンは優たちに……戦いの前に大事なことを教えようとしてたんですね』

五士「そうですねぇ……まあ、アイツは不器用ですから……A様もその点、苦労してるでしょ?」

『…ええ。それなりに』

五士「不器用なりに、A様のことを一番に考えてるんですよ、グレンの奴。現に今だって……」

グレン「おい五士、何どさくさに紛れてAに近づいてんだ。近づくなって言っただろ」

五士さんの言葉を遮るかのように、グレンはいつものような気だるげな表情で戻ってきた。

『……おつかれ』

グレン「ん……A、調子は?」

『上々…』

グレン「上出来だ……だが、おまえはあくまでも俺のサポートだ。力は温存しろ。それと……俺に、もしものことがあっても、絶対に振り返るな。迷わず撤退しろ」

『なっ…!そ、そんなことできない…!』

グレン「できないじゃねぇよ。俺は、おまえを無駄死にさせたくない」

『っ……』

グレン「おまえらも、今のことは頭に入れとけよ。俺が撤退と言ったら撤退しろ。この馬鹿を引きずってな」

グレンはそう言って、私たちに背を向けた。

『……グレン』

深夜「……Aちゃん……戦場で余計なことを考えていたら、吸血鬼に殺されるよ」

『わ、わかっています……ですが、深夜兄様……わたくしは……』

深夜「……グレンのことなら大丈夫。僕らがついてるんだからね」

『……そうですね』

うまく笑えただろうか……ぎこちなく笑う私に、深夜兄様は笑みを浮かべて、私の頭を優しく撫でてくれた。

深夜「さぁ、いこっか」

『はい』

第三十五話 きみのキスは魔法みたい→←第三十三話 ちぎれそうな恋を包んで



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セシル(プロフ) - 雪幢さん» こちらこそまたお越しいただきありがとうございます!以前、コメントを返信できなくて申し訳ないです(T_T)今後の展開は一応浮かんでいるのですが、私もどうなるかわかってません(笑)今後ともよろしくお願いいたします(^^) (2015年11月26日 11時) (レス) id: 87ed51745e (このIDを非表示/違反報告)
雪幢 - 更新ありがとうございます!グレンのことを大切に想っている主人公ちゃんがほんと健気でかわゆいです(*´`*) 原作読んでると、今後主人公ちゃんがどうなっちゃうのかと心配になります。。。今後の展開が楽しみです♪ (2015年11月23日 23時) (レス) id: f0aa761702 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - わざわざ質問答えてくださってありがとうございます!!!!!これからも応援しています(≧∇≦) (2015年8月14日 22時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)
セシル(プロフ) - ルカさん» そんなもったいないお言葉までいただき本当にありがとうございます(T_T)夢主は優たちと同い年ぐらいです! (2015年8月13日 19時) (レス) id: fbea12f221 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - すごくおもしろかったです!作者様は文才ありすぎですね!!!うらやましいです!グレンカッコイイ!あっすみません!1つ、質問いいですか?夢主ちゃんって何歳くらいなんでしょうか? (2015年8月13日 14時) (レス) id: afde7ff475 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セシル | 作成日時:2015年5月18日 22時

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